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2011年2月13日日曜日

美濃和紙の里を訪ねて

美濃和紙の産地を訪ねて岐阜県の美濃市に行ってきました。
本美濃紙(ほんみのし)と呼ばれる最高級の和紙や、色や模様をつけた手すき和紙を漉いておられる20戸あまりの生産者と機械抄和紙の工場がある和紙の産地です。
起源については正確な記録が無いそうですが、 奈良の正倉院に大宝2年(702年)の戸籍用紙が残っており、これは現存する日本最古の紙なんだそうです。

 美濃手すき和紙協同組合
 http://www.chuokai-gifu.or.jp/kamiren/tesuki/index.html

 美濃和紙ブランド協同組合
 http://www.minowashi-br.com/index.html

まずは「美濃和紙の里会館」という博物館に行きました。
和紙について学べる常設展と企画展のほか、紙すき体験ができるワークショップがあります。
今回の企画展は韓紙工芸品展「原州韓紙 再会」でした。
原州韓紙とは楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を主原料とした韓国の紙で、人形や小箱などの工芸品に使われているそうです。
細やかな意匠を凝らした小箱たちが印象的でした。

実はこれが4回目の訪問ですが、常設展も飽きる気配がありません。
透過光で見るプレーンな繊維と漉きこまれたテクスチャ…横方向からの直接光によるコントラストがきいたテクスチャの陰影…紙の造形によってできる柔らかい陰影のグラデーション…たぶんまた来ます。

時間がなくて今回は見送りましたが、こちらのワークショップはおすすめです。
以前、美濃判(約33cm×約45cm)の紙すき体験をしましたが、20分の体験コースから本格的な1日コースまで様々なメニューが用意されているほか、和紙職人を目指す人を対象にしたスクールもあるなど内容がとても充実しています。
美濃和紙の流し漉き方の特徴は、紙を漉く簀(す)を前後(縦)方向と左右(横)方向に交互に揺する動作です。(用紙の種類によっては溜め漉きもあるようです)
何度か繰り返すことで原料の繊維が綺麗に拡がり、ムラがなく丈夫な紙になるそうです。
なかなか思うようにはいきませんが、親切に指導して下さいますので、何とか納得のいくものが漉けました。
その時期はちょうど紅葉のシーズンでしたので、紅葉を漉き込んで世界で1枚きりのオリジナルが完成しました。
美濃和紙の里会館
http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/
岐阜県美濃市蕨生1851番地3
TEL 0575-34-8111

美濃和紙の里会館のすぐ側を流れる板取川の流域が美濃和紙の産地です。
板取川は福井県との県境を源流とし、岐阜県の中南部を流れる長良川の支流の1つです。
原料となる楮(こうぞ)や三椏(みつまた)などの白皮の寒晒しや、煮熟(しゃじゅく)している所が見られないかと散歩してみることにしました。
川底まで見えるエメラルドグリーンの清流がとても印象的です。
少し歩くと川晒しの痕跡かと思われるものを見掛けました。

地元の女性がお宅から出て来られたので話しかけてみますと、1軒挟んだお隣さんが紙を漉いておられる方とのことで案内して下さいました。
他家の庭にずんずん入り込んで作業小屋を覗いたり、扉を開けたりしてご主人を捜して下さる後をヒヤヒヤしながらついて行くと、ちりとり小屋から私と同年代くらいの方が出て来られました。
アポ無し訪問の無礼を詫びながら訪問の趣旨をお話しましたが、招かざる突然の訪問者に明らかにご迷惑な様子でしたので、お詫びを申し上げ早々に退散しました。
外の撮影だけはお許しいただけたので、晒しの水槽と原料を煮熟(しゃじゅく)する釜を撮らせていただきました。
美濃和紙の里会館のWebによると、最近はこのようなコンクリートの水槽で晒すようになってきているそうです。すぐ隣りにちり取りをする小屋があります。
原料を煮熟(しゃじゅく)する大きな釜です。
釜の側に置いてあるのが何か気になります。お話が聞けなくて残念。

しばらく歩くと「勘兵衛さんの川屋」という小屋がありました。
この川屋を所有する当主が代々勘兵衛を名乗っていたことから、いつの間にかそう呼ばれるようになったそうです。


ここは楮(こうぞ)などの原料を煮たあと、不純物を流水の中で取り除くちり取りという作業をする場所です。
美濃市内に6カ所現存する川屋の中で一番大きいのだそうです。
京町屋のように間口(2m40cm)は狭く、奥行き(13m20cm)があります。
隣家の女性にお話をお聞きすると、ここに湧き出す井戸水は年中ほとんど水量が変わらず、猛暑でも涸れることがないそうです。
多いときには30名ほどが並んでちり取りをしていたそうですが、最近は利用される方も無く、野菜を洗うことがある位だそうで確かに野菜が置いてありました。
この方ご自身も昔は漉いておられたそうで、夜明け前から日没後まで紙すきと家事に明け暮れて本当に大変だったそうです。
この川屋の所有家の方かと思いましたが、聞き忘れてしまいました。

その後、紙や原料の集積地となり、岐阜や桑名への舟運の拠点として栄えた市街地へ向かいました。江戸時代の商家が財力を競って築いたうだつのあがる町並みとして観光地になっています。
残念ながら到着が遅くなってほとんどのお店が閉まっており、かろうじて紙遊さんが開いていました。
リニューアルオープンの記念ということでお土産をいただきました。
「紙遊」和紙や雑貨のお店
 http://www.shiyu.co.jp/

こちらは前回行ったお店で、今回もぜひ行きたかったお店です。
「日進堂 」和紙と本のお店
 http://www.minowashi.jp/
「カミノシゴト」美濃和紙の若手職人さんたちによるお店
 0575-33-0621
「美濃和紙あかりアート館」美濃和紙とあかりをテーマにした美術館
 0575-33-3772

 
和紙にまつわる美濃マップ(古川紙工株式会社様)

行きたかったお店も閉まっていましたので今日はここまで。
このあと食事に行ったお店の大将と意気投合してついつい飲み過ぎてしまい、翌日は二日酔いに苦しみました。
たくさんの出会いも旅の醍醐味ですね。

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