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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、バーコ(盛上げ)、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。

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2015年11月15日日曜日

本当の活版印刷???

今また活版印刷が見直されているのは、商業・出版印刷の最大の使命である経済的な大量複製術としての効率性や標準化の追及で無いことは明らかでしょう。
活版印刷が商業・出版印刷の主役の座を完全に譲ったのは1970~80年代のことでした。
30年以上も昔の、商業・出版印刷としての活版印刷の価値観を今に当てはめるのは、とても窮屈なことだと思うのです。

下記の質問について、皆さまはどうお答えになられますでしょうか?

(1)紙を凹ませるのは本当の活版印刷ではない

(2)活版印刷の裏面は全て凸状に出っ張る

(3)樹脂版は金属版に劣る

私の答えは全てNOです。

(1)19世紀のプライベートプレスのウィリアム・モリスは、凹みは活版印刷の魅力と言いました(ただし、これを示すメモが貼付された黄金伝説には極端な凹みはない)。

(2)裏面が凸状に出っ張るのは軟らかい胴張りを用いる為ですが、文字や線の品質が劣り、活字の消耗も早める事になります。
全盛期には効率化や経済性重視のため、柔軟性のあるブランケットを固定して用いるケースもありましたが、本来は限定的に用いるべきものです。
よって必然性が無い限り用いるべきでない印刷方法です。

(3)標準印圧で刷る限り、非常にシャープに仕上がります。金属版は腐食という工程上、痩せる傾向にあることも考慮すべきです。
亜鉛版が輸入品に切り替わった今、亜鉛版がこれからもベストの選択であるとは限りません。
デザイン、用紙、表現意図、予算によって使い分けるものと考えます。

個人の趣向や信念について意見をするつもりはありませんので、個人の価値観として語られる分については問題無いと思います。
しかし、「活版印刷はこうあるべき」や「こういうものだ」などと前提条件もなく唯一無二の価値観として語られる時には警戒してください。
活版印刷を発注する側にも、他者の受け売りではなく自分自身で見極める力が必要なのです。
カスレやムラなくという本来の姿もあれば、表現の意図によってはその逆もまた正解です。
不自由さのなかに表現の自由を求めることができるのが今の活版印刷の魅力だと私は思うのです。


(参考)強印圧による凹みが嫌われる5つの理由
http://kappan.did.co.jp/2015/01/5.html

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