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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、バーコ(盛上げ)、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。

名刺、招待状、ステーショナリー、年賀状のカスタムプリンティング承ります。 ワークショップや、活版印刷機の時間貸しもしています。


 なにわ活版印刷所 ホームページ

 http://www.nanikatsu.jp/


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 活版ワークショップ in 大阪

 次回は2017年8月26日(土)開催です。満席になりました。
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 Prismショップ  レタープレスと紙雑貨

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 なにわ活字店 欧文活字と装飾活字の販売
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 なにわレタープレス製版所

 樹脂版の製版サービス

 

2016年12月28日水曜日

レタープレス修行の旅2016 その2

DAY 6 : 10月5日(水)スカニアトレス(ニューヨーク州)
活字鋳造から印刷まで手掛けるMichael and Winifred Bixlerを訪問しました。
昨年訪問した際の再訪の約束を果たすことができました。
















再会を喜び合ったあと、二日間のプロジェクトの内容について最終確認を。
モノタイプ社製の二種類の鋳造機で、私がオーダーした活字を一緒に作らせていただくのが今回の目的です。
まずはSuper Casterという機種でオーナーメントの鋳造からスタートです。

















Super Casterの基本操作は昨年習いましたので、私が鋳造をさせていただきました。
タイミングを見計らって注油と地金の追加をします。
はじめはpigを入れてと言われて意味が判らなかったのですが、それって何?と聞くとingot(地金)のことだよと教えてくれました。pigはあまり良い言葉じゃないけど、とも。















希望の数を鋳込み終えたら母型を交換。















オーナメントの次ぎは書体の鋳造です。
一文字づつ母型を交換しながら鋳造を進めます。
母型は幅(セット)の順に並べられていて、セットの広いものから順に鋳造します。















欧文活字の鋳造では必須の作業となるセットの調整を習いました。鋳造機のダイヤルを操作して母型に打刻されたセットポイントの数値に調整します。単位は1/4ポイントなので、3/4から1/2へという場面などに慣れるのに少し時間がかかりました。















調整を終えたら1文字だけテスト鋳造してマイクロメーターで測定します。
マイクロメーターはインチ規格なので、こちらも慣れるまで大変でした。
仕様書にはポイントとインチの換算表があり、インチで誤差を確認して再調整という手順ですが、分数表記のポイントと、小数点のインチ表記という普段は全く使わない単位に苦戦させられました。

















DAY 7 : 10月6日(木)スカニアトレスニューヨーク州)
今日は自動で組版と鋳造をするComposition Casterの講習からスタート。Monotype社製の自動鋳植機は、文字を入力するキーボードと、鋳造機が別になっているのが特徴です。
キーボードは取り外しが可能で、フォント毎に異なるものをセッティングします。
















こちらがComposition Casterの鋳造機。















お鍋のようなケースに母型がセットされています。















入力した文字を記録したさん孔テープを鋳造機にセットします。
圧縮空気を利用して穴の位置を読み取り、母型庫を動かして鋳型に該当する母型をあてがいます。
















今回はフォントセットの鋳造なのでジャストフィケーションは利用していませんが、本文組版の場合は改行とジャスティフィケーションの情報も読み取り、鋳造と組版を同時に行います。















午後からはComposition Casterをマイケルにお任せして、Super Casterで昨日の続きを鋳造していた時です。
昼食を終えた午後、時差ボケの眠気に加えて鋳造に慣れてきた油断があったのでしょう。
母型を外した後に次の母型をセットし忘れたまま動かしてしまった事に気づいた時は、異音とともに鉛があちこちに飛び散っていました。
幸い怪我はありませんでしたが、飛び散った地金を清掃するのが大変で、マイケルに迷惑を掛けてしまいました。
再開したあとは、指さし確認をすることにしました。
「母型よーし」などとブツブツ言って指を差しているものですから、マイケルは不審に思ったかもしれません。
全ての鋳造を終えたのは17時。あっと言う間の二日でした。















手前の女性は、ここで活字鋳造を学んでいるジェシー。
マイケル曰く「Super Casterは彼女のものさ」という位に信頼を得ています。
活字鋳造と活版印刷を後世に伝えたいというマイケルとウィニーの想いと人柄に魅かれ、多くの人たちがここに集まってくるのです。




DAY 8 : 10月7日(金)ニューヨーク
朝一の飛行機でNYに移動。
運転好きの私ですが、マンハッタンだけはその気になれません。
空港からタクシーでホテルへ向かい、荷物を預けた後、地下鉄で製本資材で有名なTALASへ。
道具、材料、参考書とも品ぞろえが充実しています。
参考書をたっぷり購入したので、帰りの駅までが遠く感じました。
あいにくタクシーも見つからず、重い荷を持って次の目的地に向かう気力もなくなったのでホテルへ戻ってチェックイン。
















明日の予定を確認していると、地下鉄の移動では時間が足りない感じです。
ふとシェアリング・エコノミーの代表事例として挙げられるUberの事を思い出して調べてみると、評判もよさそうです。
早速、日本から持ってきたスマホでアカウントを登録しようととすると、SMSが必要とのことで行き詰ってしましました。
ナビゲーションの精度も不満でしたので、思い切ってプリペイド携帯を購入することにしました。

DAY 9 : 10月8日(土)ニューヨーク
ホテルの近くのBEST BUYでプリペイドのスマホを購入。
Uberのアカウントの登録を済ませ、ナビを頼りに地下鉄に乗ります。
最初の目的地は、BOWNE & CO. STATIONERS。
印刷所を併設した紙雑貨のショップです。
2011年に来た時は運営母体の事情により閉鎖されていましたが、地元の有志たちの働きかけもあり同年に再開されました。
不幸なことに翌年のハリケーン・サンディで浸水被害を被りましたが、泥水をかぶった活字の水洗いなどボランティアたちの協力で復旧しました。















紙雑貨がたくさん並ぶお店の隣りに、カードやポスターなどのオリジナルのプリントのみを扱う売り場が増えていました。















買い物を終えて店を出ると小雨が降ってきました。紙モノに雨は禁物。早速、Uberを利用することにしました。目的地を入力すると間もなくドライバーからコンタクトがあり、お迎えに来てくれます。
料金も明確でチップも不要。これだけでも安心ですが、Uberの良いところは、お客もドライバーも相互に評価をしあうというシステム。評価の悪いドライバーもお客もシステムを利用できないという対等な関係であるという点です。
迎えに来てくれた車は、車外も社内もすごくきれいです。
ドライバーも親切で礼儀正しい。
料金もリーズナブルなので、今日の移動はずっとUberにすることに。
重い荷物を抱えた雨のなか、空車のタクシーを求めて手を振り続ける人を横目に迎えの車が来る有難さを痛感しました。

The Center for Book Artsは、タイポグラフィーとブックアートをテーマにした学びと繋がりの場で、印刷と製本に関する設備とギャラリースペースが設けられています。
2011年のワークショップで箔押しを習った思い出の場所です。















当時、若い女性が足踏み式のプラテンプレスで印刷をしていたのが印象に残っています。
ジョブプレスと呼ばれるこのタイプは、給紙と排紙を手で行いますので、印刷中は常に手足をリズミカルに動かしています。
うっかりすると指を潰すこともある危険なプレスですので、張りつめた緊張感のなか、ダンスを踊っているかのような美しい動作にしばらく見とれていたのでした。















今回の訪問の目的は、ギャラリーの企画展。
レタープレスで作品制作をしているAmos P. Kennedy Jr.の作品展です。
彼の作品は、タイトルからも推察できるように、人種や政治をテーマにしたメッセージが込められています。
思想信条を作品のテーマにするというスタイルを私は好みませんが、不思議と彼の作品には魅かれるものがあります。















木活字を中心としたフォントやデザインから、感情的な声が聴こえてくるような音楽的なダイナミクスを感じます。















Uberを呼んでArtists & Fleasに。ここは雑貨系ばかりで紙モノはありませんでした。
次にZINEを扱うPrinted Matter, Inc.に。真実の口のようなモニュメントが目を引きます。店内の大きな書棚一杯にZINEが並べられ、日本の著者もちらほら。















今年の修行の旅はこれにて終了。
6年連続でアメリカに通い、来年で活版を始めて10年目を迎えることから、修行の旅シーズン1は今年で一区切りにしようと思います。
アジア、南米、ヨーロッパと他にも気になる国はたくさんありますし、手漉き紙をテーマにした旅もしてみたい・・・修行の旅シーズン2にむけて新たな構想を練っていきたいと思います。

レタープレス修行の旅2016 その1


2016年12月14日水曜日

年内納品のご注文受付終了のお知らせ

2016年の年内納品のご注文受付は終了いたしました。
以降のご注文は、2017年1月5日からの対応とさせていただきます。

既成デザイン年賀状は明日15日(木)で受け付けを終了させていただきます。









http://www.did.co.jp/nenga/design/index_kappan.php

2016年12月13日火曜日

続 「始める」より難しい「終わり方」

今日、ある活版印刷所の方からお電話をいただきました。
活字の仕入れ先であった鋳造所が知らぬ間に廃業してしまい、大変困っているとのことでした。
事前に廃業を知らせてくれれば、まとめ買いしたのだけどと悔やんでおられましたが後の祭り。
私も少しご縁のあった鋳造所でしたが、私のところにも廃業のお知らせはなく、人づてに聞いたところでは昨年末で閉鎖されたとのこと。
50台以上もの鋳造機、名だたる鋳造所から引き継がれた母型、ベントン彫刻機などをどなたかが引き継がれたという話も聞こえてきません。
電話口のお声からして人生の、そして活版の先輩と思われるお方にお役に立てればと知っていることはお話ししましたが、残念ながら解決には至らず。
昨年の10月、フェイスブックに書いたアメリカのある活字鋳造所のエピローグを思い出しました。
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「始める」より難しい「終わり方」。ある活字鋳造所の結末より
かつてアメリカの代表的な活字メーカーであったATFの流れを汲む
The Dale Guild Type Foundry。
数年前に若手が継承して、その動向には注目していました。
話しをする機会はありませんでしたが、LAのプリンターズフェアにも
一度出展されていました。
新しいデザインの活字づくりに挑戦するなど、精力的に活動していたかに
見えたのですが、タイプデザイナーと揉めてプロジェクトはとん挫。
新しい母型は完成せず、タイプデザイナーからはお詫びの言葉とともに
樹脂版で刷った書体見本が届きました。
その後、オーナーは鋳造所の移転を宣言するも、目立った動きは聞こえて
きませんでした。
どうも昨年あたりに、設備一式をヨーロッパのコレクターに売却したらしいのです。
新しいオーナーの意向は判りませんが、もしコレクションが目的だとすると一般の
レタープレス・プリンターが活字を購入することはできなくなった事になります。
人様の財産の売買について意見するのは野暮というものですが、ATFの流れを
汲む鋳造所が、知らぬ間にアメリカから消えてしまった事を残念に思う声が現地
にあるのも事実。
設備一式を公開のオークションにかければ、別の道があったかもと思えて
しかたありません。
このニュースを聞いて数日、どうにも気が晴れませんので駄文を晒す次第です。
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受話器を置いてため息を一つ。明日は晴れるでしょうか。

2016年12月9日金曜日

活版印刷の年賀状をお年玉くじ付きにしよう!

活版印刷の年賀状は私製はがきですので、別途切手が必要となります。
せっかく年賀状にこだわったみなさん、切手もこだわってみませんか。

寄附金付お年玉付年賀郵便切手
干支をあしらった、年賀状にふさわしい切手です。(55円)





「寄附金付お年玉付年賀切手」は寄附金3円を含む55円で、私製はがきの年賀状にお年玉くじの楽しみを添えることができます。
お年玉くじを楽しみにされている方にもきっと喜ばれるでしょう。
商品の内容・当選本数・交付期日等は、年賀はがきのお年玉くじとすべて同じです。








年賀郵便切手
干支をあしらった、年賀状にふさわしい切手です。(52円)












日本郵便「平成29年用年賀郵便切手」の発行


年賀状と一緒に「お年玉付年賀切手」をご注文していただけます!
ご希望の年賀状・筆記具をカートに入れて[料金を計算する]ボタンをクリックし、次のページへお進みください。
年賀状のご注文枚数までご購入いただけます。
活版印刷年賀状2017









2016年11月30日水曜日

木活字のカレンダー販売開始します

木活字で印刷した2017年の壁掛けカレンダーが完成しました。























こちらは祝日表記のない海外版です。日本版は、祝日を赤丸で表記しています(上の画像参照)。























手動式のプレスで1枚ずつ手刷りしています。















3色刷りなので、組版も刷りも時間がかかります。















日本の伝統的な和綴じで手製本しています。かがり糸には、活字組版を固定する際に使う解版糸に蜜蝋を塗布したものを使っています。

























表紙も木活字で刷っています。























・B4サイズ(257×364 mm)
・3色片面刷り
・木活字組版(曜日と罫線の一部は金属活字)
・和綴じ
・13枚(表紙含む)
※アンティークの木活字を用いているため、一部にカスレやムラがあります。

Prismショップにて販売中です




2016年11月29日火曜日

木活字の活版年賀状を3枚セットで販売中

Prismショップで販売中の木活字の年賀状3枚セットのデザインをご紹介します。

こちらは木活字で干支を表現しました。傾きや位置調整が複雑な多色刷りのため、一般売りを断念せざるを得なかったデザインですが、今回、数量限定品としてご用意いたしました。













使った活字はこちら。位置合わせの大変さがお判りいただけますでしょうか。









こちらはいろんな種類の活字をパズルのように組み合わせしたものです。













組み版はこんな感じです。全体のバランスをみながら活字の間に込め物を入れて間隔を調整しています。












こちらはシンプルに文字を中心に2色で印刷しました。
「ALL」の両脇には珍しいオーナメントをアクセントに配置しました。












「THE」だけ金属活字を使っています。










こちらも珍しいオーナメントを使って文字を中心に組んでみました。








文字の間に木や金属でできた薄い板を入れて文字間を調整しているのが見えますね。








4つのデザインからお好みの3枚を組み合わせをお選びいただくこともできます。













年賀状は少しだけという方におすすめです。
Prismショップ








お名入れは20枚から。干支のデザイン以外のお名入れのご注文は特設サイトにて承ります。
活版印刷年賀状2017







干支のデザインへのお名入れは数量限定にて承ります。












お名入れ込みの価格は他のデザインと同じで20枚11,880円~となります。
ご希望の枚数をお見積りフォームからお知らせください。
限定品のため、予定数量に達し次第受け付けを終了いたしますので、ご了承ください。


2016年11月26日土曜日

年賀状のご準備はお早めに

今年の年賀はがきの投函受け付け期間は12月15日(木)から25日(日)までです。
クリスマスの準備や宛名書きの時間を思うと、そろそろ年賀状の準備を考え始めるのがよさそうです。

なお、弊社の既成デザイン年賀状の受注締め切り日は12月15日(木)ですが、締め切り日の当日にご注文をいただくと製品の発送が27日(火)となり、投函期限を過ぎてしまうことになります。
12月1日(木)の営業時間内にご注文いただいた場合は15日(木)の発送になります。
人気のお年玉付年賀切手も数量限定ですので、ご注文はお早めに。



















【納期について】
既成デザイン年賀状:ご注文日から10営業日目の発送。詳しくはこちら
データ入稿のご注文:ご入稿日から発送まで2週間

既成デザインの年賀状特設サイトはこちら









活版印刷年賀状(既成デザイン)
http://www.did.co.jp/nenga/design/index_kappan.php


データ入稿によるオリジナル年賀状のお見積りはフォームからお知らせください。
http://kappan.did.co.jp/p/blog-page_24.html

※デザイン案や見本画像をお送りいただくときは kappan#did.co.jp へメールをお送りください。(#を@に変換してください)

2016年11月25日金曜日

新・活字ホルダーModerne 2 即納モデルのご案内

新・活字ホルダーModerne 2は、通常は受注生産で納期は約2か月なのですが、今なら数量限定ではありますが即納モデルがございます!
文字好き、活字好きな方へのクリスマスのプレゼントに、今年1年頑張ったご自身へのご褒美にいかがでしょうか。














既にご存知の方も多いと思いますが、あらためてご紹介させていただくと、新・活字ホルダーは築地活字さんと廣田岳さんが協同開発された、手造りの新しい活字ホルダーです。
6ポイントから42ポイント(初号)の活字まで組むことができます。
この新・活字ホルダーの特長を一言であらわすと、活字鋳造と金属加工の専門家が使いやすさと機能美にこだわって一品一品、丁寧な手仕事で作られている製品だということにつきます。















組んだ活字を鑑賞するという楽しみもありますね。















オプションでウッドハンドルやお得な活字セットもございます。















即納モデルをお買い上げいただいた方に、もれなく活版印刷のクリスマスカード(ポストカード)を差し上げます。

なにわ活字店にてお買い求めいただけます(即納モデルは先着順となります)。

http://katsuji.theshop.jp/

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