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2016年3月11日金曜日

日本の活字は海外製の印刷機で刷れない???

先般、あるお客さまから「Vandercook(アメリカ製のプレス)は日本の活字には向かないと聞いたのですが、本当ですか?」とご質問いただきました。

???

Vandercookはアメリカで最も普及しているプルーフ・プレス(校正機)です。
シリンダー式ならではの圧の掛かり具合の良さと、原色刷り(活版のフルカラー印刷)の校正にも用いられていたことがその精度を物語ります。
基本的な消耗品は今でも入手可能で、アメリカのレタープレス・プリンターからの信頼の厚いプレスです。

次に活字の高さのこと。
アメリカは0.918インチが基準になっています。
約23.317mmですね。
日本の活字の高さが日本工業規格で23.45mmに規定されたのが昭和37年。
活字地金の配合にも違いがありますが、ここでは触れません。
アメリカ製のプレスに日本製の活字を使うと、コピー紙1枚分ほど圧が強く掛かることになります。
つまり、標準印圧で刷るには胴張り紙を1枚抜けば良いということになります。
厳密に言うと寸法精度の狂いや、ダブリやスラーなどといった印刷品質への心配があるのですが、現在のレタープレスへの要求水準からみればほぼ無視できるレベルだと思います。
こちらはVandercook SP-15に築地活字さんのセンチュリーオールド18ptで刷ったもの。
ローラーの高さ、ムラ取りやインキ量の調整もしていない最初の刷り出しでこれです。
















活字とプレスが一定の品質に保たれているという前提で、活字の高さをケアしなければならない事を除けば、どこの国で製造されたかということは関係ないと私は思います。

私のVandercook 219ABにはタイプ・ベッド(版盤)を上下させる機構が備わっています。
ABはadjustable bedの意味で、オプションとして設定されていたものです。
これにより、高さの異なる活字であってもローラーの高さ調整なしで対応が可能です。
















プレス本体のゲージを見ながら調整ホイールを回し、活字の高さに合わせます。
どこの国の活字であろうが、適正な圧に調整できます。
















活版全盛期に日本の商社がVandercookを正規輸入していたようですが、今、日本に何台残っているのでしょうか。
私が把握できているのは、東京に2台、大阪に3台のみです。
Vandercookに関する情報の少なさからくる誤解なんでしょうか。

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