Contents

2011年3月6日日曜日

手フートの飼い方① おウチで飼える活版印刷機

個人で活版(凸版)印刷を楽しみたいという方から、手フート印刷機の入手についてよくご相談をいただきます。
なに活がお話している内容をまとめてみます。

【Adana-21J】
なに活が知る限り、今でも新品で入手できる活字が使える印刷機は、朗文堂さんの「Adana-21J」だけです。http://www.robundo.com/adana-press-club/kit/index.html

(株式会社朗文堂アダナ・プレス倶楽部様のWebサイトより引用)

実機を使ったことは無いのですが、重量が約20㎏ということなので、おうちで活版にはお手頃サイズだと思います。
また、国産の新品ですからサポート面や、消耗品・資材の供給面でも安心感があります。

【Lifestyle Crafts Epic Combo Kit】
使用する版が樹脂版や金属版に限られますが、版画のプレス機のミニチュアのような構造の機械です。http://lifestylecrafts.com/products/letterpress.html
(Lifestyle Crafts, LLC様のWebサイトより引用)

残念ながら国内には輸入されていないようですので、個人輸入で入手することになります。
この機械で作品づくりをされているデザイナーさんに見せていただきましたが、小さい機械ながら用紙はしっかり凹みます。
(Lifestyle Crafts, LLC様のWebサイトより引用)

オプションでレタープレスに似合う素敵なデザインの樹脂板がたくさんあるのもポイントです。
凹版で使えるかは判りませんが、チャレンジされた方がいらっしゃいましたら是非結果を教えてください。
個人輸入の手間暇と送料がかかりますが、比較的手頃な価格ですので、活字にこだわらない方の入門機としても良いですね。

【中古の手フート】
業務用の手フートやアンティークの印刷機は中古機械を探すことになります。
海外のオークションを眺めていると、選り取り見取りで羨ましい限りですが、引き取り限定や海外発送不可となっていることが多く、なに活は利用したことがありません。
また、国内のオークションでも時折出品されていますが、中古印刷機は写真だけでコンディションを確認することが難しく、なに活が中古印刷機を入手する時は必ず現物を確認するようにしています。

どうしても欲しい機械は、遠方でも必ず見に行きます。
また、オーナーさんからいろんなお話を聞けるチャンスでもあります。
前所有者がわからない出所不明の機械や、印刷機を知らない代理出品者の機械も出来れば避けたほうが無難です。
プライベート・プリンターの印刷機がオブジェになってしまっては洒落になりません。

中古の手フートとの出会いは一期一会。なに活は即断即決を心がけています。
今日のひとこと
「中古手フートとの出会いは一期一会」

次回は「買ってはいけない手フート」についてお話しようと思います。