Contents

2012年10月22日月曜日

LA Printers Fairに行ってきた(2)

つづいて館内に入ってみると、グーテンベルクの印刷機(レプリカ)が。
ご覧のとおり木製のプレスです。
実際に刷って見せてくれました。
レプリカとは言え、貴重なプレスで実演して見せてくれるのが嬉しいです。
インキングはローラーではなく、上部中央に見える2つのタンポで。
木製プレスの時代は長らく続き、金属製のプレスの登場は1800年前後まで待つ必要がありました。
凝った意匠が目を惹きますね。
プレスを持つことが一種のステータスであった証なのでしょうか。
昔の印刷所にタイムスリップした気分です。
 
こちらのブースでは、レタープレスの歴史講座がありました
実際の鋳型を見ながら活字鋳造のお話を聞いているところです。
目の前で活字を鋳込むデモンストレーション。
会場のあちこちで講座が開かれています。
1800年代の貴重なプレスも実演して見せてくれます。
こちらは1800年代半ばのプルーフ・プレス(校正機)と活字。
このシリンダープレスのニックネームはGrasshopper(バッタ)。
シリンダーを動かす棒状の部品が、バッタの足に見えるからだそうです。
何やら見慣れぬプレスが。これもレタープレス?
1936年!!!のWebendorfer製4cオフ輪でした。
誇らしげな銘板ですな。

1856年に発明されたLowe Press。
円錐状のシリンダーがユニークです。

US Patents 15428 (1856年)
http://www.google.com/patents?id=OKBTAAAAEBAJ&pg=PA1&dq=ininventor:%22SAMUEL+W.+LOWE%22&source=gbs_selected_pages&cad=1#v=onepage&q&f=false
版、紙、圧盤の順にセットして、その上を円錐状のシリンダーを転がして圧を加えます。
ゆったりした組版部屋。
時を忘れて没頭したい…。
可愛いVandercookの校正機。
Vandercookの定番、「№4」も。
Vandercookも実演と体験刷りをしていました。
卓上の可愛い箔押し機。上部が活字の収納庫になっています。
ハイデルのシリンダープレスも実演中。
縦ミーレという珍しいシリンダープレス。
シリンダーと版が交互に上下します。
国産にもコピーモデルがあったそうですが、噂も聞きませんね。
国産のはあまり出来が良くなかったそうです。
倉庫にはまだまだたくさんのプレスたちが鎮座しています。
こちらのシリンダープレスはストップシリンダーかな?それとも2回転かな?
修理中?のKelsey5x3
つづく