先日、イギリスに留学されていたお客さまから、現地と同じ環境で制作したいとのことでご相談をいただきました。
大判を刷ることのできる手動式の活版印刷機と、木活字を使って印刷できるスタジオを探しておられたということで、本日、時間貸しのご利用をいただきました。
ご経験者ということもあり、なに活の所有する最大サイズの40ライン木活字を使ってスムースに組み版を終えられました。
インテルやファニチャなどの込め物も全てパイカの単位で揃えているので、細部の調整も現地と同じ感覚でご利用いただけたかと思います。
印圧の調整やインキの硬さなど要所要所でサポートさせていただきながらテスト印刷をスタートし、レイアウトやインキ量の調整を済ませて、いざ本番。
特別に入手された手漉きの和紙に、くっきりとしたスミ文字が現れました。
手漉き紙のテクスチャとのバランスを考慮し、インキ量を調整しながらエディションを重ねられました。
刷り上がりにとてもご満足いただけたようで、サポートさせていただいた私もとても嬉しくなりました。
木活字は小さな4ラインから最大40ラインまで取り揃えております。
ワークショップ、時間貸し、貸し切りと様々なスタイルで、初心者から経験者までスキルに合わせてご利用いただけますので、作品づくりに取り入れたい方はぜひご相談ください。
今年末を目途に、より大きなサイズが印刷可能なVandercookの導入を検討しておりますので、お楽しみに。
Vandercook SP-15
最大用紙サイズ 14-3/4×20″(374×508mm)咥えが約12mm必要です。
最大版サイズ 14×18″(355×457mm)※注
※活字と凸版で実用サイズが異なります。詳しくはお問合せください。
とても楽しい印刷方法はYoutubeをご参照ください。