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2019年5月7日火曜日

フランスからのお客さま

旅行で来日されたフランスの方から、旅の思い出をもとに活版印刷の作品を制作したいとご連絡をいただきました。
制作物の内容をお打合せさせていただき、版は樹脂凸版を、用紙は和紙を用いることになりました。
印刷する前の週に、いつもお世話になっている名塩の谷徳製紙所さんへご案内させていただきました。
名塩紙の特長や製法を見学した後、お好みの用紙をお買い求めになられました。

翌週、お買い求めになった名塩紙と共に印刷しに来られました。
活版印刷は自国のフランスとアメリカで経験があるそうですが、樹脂凸版の製版とインキの調色は初めてとのこと。
製版は順調に進みましたが、調色は紙色との兼ね合いで目標の色に合わせるのに苦戦されていました。
グルンパ1号(Vandercook SP-15)で印刷しました。
凹みを強くしたいというリクエストがありましたので、胴張りを調整してセッティングを追い込みました。
思い通りの印刷ができてニッコリ良い笑顔ですね。
予定時間を2時間オーバーして5時間休憩無しでしたが、「疲れた?」って聞いたら「全然元気!」と余裕の笑顔。

デザイン2種、色替え(特色ピンク、グラデーション、ゴールド)、和紙とコットンペーパーの刷り比べなど存分にお楽しみいただけたようです。
旅から得たインスピレーションを刷り取るって、とても楽しそうです。
自分も次に修行の旅に出かける時には挑戦してみたいです。