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2015年2月5日木曜日

手フートの飼い方 レストア編①

昨年末に入手した手フートは、入手前から判っていた事なのですが酷いコンディションでした。
ローラーは1本が欠品で、残った1本は溶けてチェースに固着してしまっており、レバーを動かすことができませんでした。
また、インキローラーを動かすアームを構成するネジが1本欠品しているのと、インキディスクの全面に乾いたインキが固着しています。
良く見かけるNGIのテフートより一回り小さいので、旅のお供に連れだす事を目標にレストアを開始します。














固着したチェースを力ずくで外すとレバーが動くようになりました。
ローラーはこの通りボロボロの状態です。














ローラーを取り外し、ローラー屋さんに巻き替えをお願いしました。
不足の1本は芯から新調することにしました。














ローラーコロは揃っていましたが、念のため径を測ってみるとバラバラ。
やむなくコロも製作することにしました。
















ここまでは昨年のうちに段取りを済ませていました。
年始からは手つかず状態でしたが、ようやく昨日から作業再開です。
まずはインキのこびり付いたディスクを綺麗にすることにします。
固まったインキは、通常の洗浄液では全く落ちませんでした。
















こういう時はインキ落としのケミカルの出番です。
















しばらく時間を置いて、ウエスでゴシゴシ。
ようやく半分落とせました。
















出来上がり。カメラを構えるなに活が写り込んでいます。
エクボが幾つかあるのに気づきました。
恐らくほとんど印刷には影響がないと思います。
















胴張りを取ると、ブランケットを接着していた両面テープが圧盤に残りました。














これも固着していて厄介でしたが、ケミカルの力を借りて綺麗に剥がせました。














本体を明るい色に塗り替えようと思いますので、土台の木を外します。
マイナスネジなのでナメないよう慎重に外してみたところ、何と単板の無垢材でした。
年数を経た木なのでギターにしたら良い音を奏でるかもしれませんね。
















つづく