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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、バーコ(盛上げ)、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
名刺、招待状、ステーショナリー、年賀状のカスタムプリンティング承ります。 ワークショップや、活版印刷機の時間貸しもしています。

 なにわ活版研究所 ホームページ
 http://www.nanikatsu.jp/


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 活版ワークショップ in 大阪
 11月15日(土)開催は満席になりました。
 (ご見学は可能です)
 http://www.did.co.jp/nanikatsu/workshop/
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 Prismショップ  レタープレスと紙雑貨
 http://letterpress.theshop.jp/
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 THE MOJI SHOP  文字の雑貨店
 http://moji.theshop.jp/

2014年10月19日日曜日

レタープレス修行の旅2014 前編


DAY 1 : 9月30日(火)サンフランシスコ
サンフランシスコに到着。
2週間の滞在でネットをガンガン使いたかったので、現地でプリペイドWi-Fiを調達することに。
Verizonのお店に行き、プリペイドWi-Fi($49.99)を入手。
無事ネットに接続できて一安心です。
10GB/月のプラン($90)を選択してもレンタルよりお得でした。

印刷から製本まで学べるThe San Francisco Center for the Book(SFCB)に来ました。
カリグラフィー、レタープレス、製本などの魅力的なワークショップが年間300回以上も開催されています。

なに活は手製本のワークショップを受講しました。

ギャラリースペースも充実しています。

今日の気になる文字はこれ。ヤレた感じがレンガの壁に似合ってます。


DAY 2 : 10月1日(水)サンフランシスコ

今年は酷い時差ボケに悩まされました。
ベッドメイキングのスタッフのノックで起きたのは10時過ぎ。
今日はホテルの近辺をのんびり散策です。
画材店で製本用品や本などを購入。トイレでも楽しませてくれます。

スーパーで食料とビールを調達。
特にTrader's Joeのサラダとパンがお気に入りで、各地でお世話になりました。
今日の気になる文字はこれ。お目当てのお店が、移転の為まさかの休業中でした。


DAY 3 : 10月2日(木)サンフランシスコ
ケーブルカーに乗ってハイドストリート・ピアを散策後、画材店へ。

バスに乗り換え、Legion of Honor(美術館)に。
企画展はMatisse and the Artist Book。

限定本や特装本の出版を手掛けるTHE ARION PRESSと、活字鋳造を手掛けるM & H TYPEを訪問しました。
つい先日、アメリカの詩人Walt Whitmanの詩集Leaves of Grassを100番目の出版物として刊行しましたが、手組みの活字組版、特注のイギリス製透かし入り紙、紙を湿らせて刷るため手差しのプラテン印刷機を使うなど、限定本に相応しい拘りぶりです。

活字の鋳造はMONOTYPEで行っていますが、本来用いる鑽孔テープに替わり、コンピュータを接続する改造を施した鋳造機もありました。
全て自動鋳植という訳ではなく、用途によって手組みと使い分けているようです。

手前から奥までずらりと並んだ活字棚に圧倒されます。
左の棚は新品活字で、活字鋳造・販売部門のM & H Typeから購入可能。

糸かがりは機械を使うこともあるそうですが、基本的に製本は手作業で行われます。
余談ながら2000年に発行された聖書の限定版でイニシャルの装飾を手掛けたのはカリグラファーのThomas Ingmire氏で、昨年の4月に、なに活の壁文字を見学に来られた方。何だか不思議なご縁を感じます。

見学を終えた後、バスに乗りグレース大聖堂に。
到着したのは礼拝の時間でした。
讃美歌の響くなかステンドグラスを眺めます。

今日の気になる文字はこれ。たまたま通りかかった製本屋さんの店頭にて。


DAY 4 : 10月3日(金)LA

飛行機でLAに移動後、レンタカーを借りました。
7車線もあるハイウェイは気合と根性で乗り切りました。

和紙をはじめ世界のユニークな紙を扱うHiromi Paperでメキシコ産の紙を購入。
拙い英語で産地を尋ねた店員さんが、翌日のPrinters Fairで日本出身の方と判明。
次にレタープレスのスタジオとショップを兼ねたCHURH OF TYPEを訪問しました。

オーナーのKevinはレーザー加工とルーターを駆使してハーフトーンによる写真版とオリジナルの木活字を製作しています。
それに加え、Vandercookと大型のプレス機を駆使して主に大判の作品を手掛けています。

今日の気になる文字はこれ。しっかり車間距離をとりました。


DAY 5 : 10月4日(土)LA

The International Printing Museumで開催されたLA Printers Fairに出店しました。
ワークショップの参加者さんの作品と、イラストレーターさんとコラボした作品も出品しました。

今年のセールスパートナーはSaki。
イギリス訛りのアリゾナ娘?。

会場のあちこちでは印刷と活字鋳造の実演で楽しませてくれます。
こちらのColumbian pressはアメリカ初の鉄製ハンドプレスで、1813年に発明されました。
200年ほど昔のアンティークなプレスをがんがん使うのは素晴らしい。
豪華な意匠が目を惹きますね。

売り物のプレスがどどーん。今年はVandercookの売り物も多かったです。

前日訪問したCHURH OF TYPEのKevinが実演していました。
Hiromi Paperもブースを出店されていて、前日に発見できなかったユニークな紙を購入。

今日の気になる文字はこれ。活字鋳造の実演で使われていた母型です。


DAY 6 : 10月5日(日)LA

Adobe MAXのプレイベントの1つ、Carl Rohrs氏による手書き文字のワークショップに参加しました。
午前中はトラヤヌス帝碑文のスライドレクチャーから始まり、様々の書体の解説がありました。
午後からはローマン体とイタリック体の実習です。
最後に自分の手書き文字をデジタル化する手順を習いました。
B以降は宿題ということで・・・

今日の気になる文字はこれ。壁文字の初挑戦は次の機会に。


DAY 7 : 10月6日(月)アトランタ

飛行機でアトランタに移動。時差が3時間あり、移動は1日がかりでした。

今日の気になる文字はこれ。
Please...書体の選び方でニュアンスも変わりますよね。


後編につづく

2014年8月9日土曜日

愛しの活版印刷機 ニックネーム編

ワニという名のプレス Gordon's Alligator press

先日のイベントで,印刷機のニックネームについての話題になったとき、アリゲーター(ワニ)という名のプレスをご紹介しました。
ニューヨークのプリンターだったGeorge P. Gordonが1851年に作ったゴードン・アリゲーター・プレスは、世界的に普及したフートプレス(Jobbing Platen Press)の原型にあたります。
インキ盤が回転する円盤ではなく、反った板のようになっていることもあり、なんとなくワニのように見えますね。
このプレスは動作が急なため、たくさんのプリンターたちが手に怪我をしたという曰くつきのプレスです。
数年のうちに次々と改良されたプレスが作られましたので、そんな怖いプレスは誰も使わなくなったのでしょう。
19世紀のプレスが珍しくないアメリカですが、現存するのは1台のみのようです。





















(http://letterpressprinting.com.au/page88.htmより引用)



偉人の名を持つプレス Gordon’s Franklin Job Press

アリゲーター・プレスの後、発明と商いの才に恵まれていたゴードンは、世界的に普及することになるフートプレス(Jobbing Platen Press)で成功を収めます。
ゴードンは自身のプレスに、アメリカの偉人ベンジャミン・フランクリンの名を与えました。
政治や科学など幅広い分野での偉業で知られるフランクリンですが、自作の墓碑銘に自らを「プリンター」と名乗るなど、印刷と深く関わった人でありました。
印刷に携わった者という以外に縁も所縁もない偉人の名前を冠した理由は、ゴードン曰く「夢に彼が出てきて、この印刷機のアイデアを教えてくれたから」だそうです。
実のところは、ゴードンに先駆けて革新的なプレスを発明したStephen P. Rugglesとの特許に関する確執がその背景にあったようです。
Rugglesは活版印刷機の進化に大きな功績のあった人ですが、時はゴードンに味方したかのようです。

















(http://letterpresscommons.com/press/gordon-franklin-oldstyle/より引用)


グーテンベルグのプレス Gutenberg Press

これはその名の通りグーテンベルグの手引き印刷機を復刻したプレスです。
15世紀半ばから圧盤や加圧装置に金属部品を用いるなど改良が加えられながらも木製プレスの時代が約350年も続いたことに驚きます。
製作者の名を冠したプレスは珍しくありませんが、やはりこのプレスは特別です。


















バッタという名のプレス Grasshopper Press

1880年ころのThe Prouty Country Newspaper Pressというプレス。
シリンダーを動かす棒状の部品がバッタの足に見えことから、ニックネームはGrasshopper(バッタ)。
大きなシリンダー(円圧)プレスですが、手動式です。



風車という名のプレス Heidelberg Windmill

このプレスは、用紙をつかむ2組のグリッパーという部品が回転します。
その様が風車の羽根のように見えることから、アメリカのレタープレスプリンターの間では風車(Windmill)という愛称で親しまれています。
正式名はティーゲル(Tiegel)ですが、この名を聞くことはまれです。
グリッパーのユニークな動きは、ブログの過去記事でも紹介しています。
http://kappan.did.co.jp/2010/09/windmill.html



揺り子という名のプレス Rocker

1909年から発売されたVandercook最初期のRocker(振り子)というプレスです。
岩をも砕く(Rock Crusher)というのがネーミングの由来という説も。


















またおもしろいプレスが見つかりましたらお知らせします

2014年8月5日火曜日

Prismショップよりおしらせ

テフウトくんの新作カードが増えました。
ありがとう、おめでとう、ごめんね・・・など、気持ちを伝えたい時に使っていただけるカードです。
絵本の1ページをイメージしたデザインにしました。












【Who's テフウトくん】
テフウトくんは、活版印刷機の手フートから誕生した5歳の男の子。紙が大好物。
印刷所のみんなが帰ったあと、仲間たちとのレタープレス・パーティーを楽しみにしています。



書き味にこだわったBlackwingの鉛筆に、ドイツの諺「Papier ist geduldig」を箔で名入れした「なに活」限定品です。
Papier ist geduldig(紙は辛抱強い)はドイツの諺で、紙にかかれていることがすべて本当だとは限らないという意味になります。












Blackwingの詳細はこちらをご参照ください。
http://www.ginzayoshida.co.jp/blackwing.htm


1ダースのお買い上げで名前や屋号のオリジナル名入れ承ります。
(ゴールド箔またはシルバー箔)












「Papier ist geduldig」の木軸製ボールペンもあります。












Prismショップの店頭またはWebでお買い求めいただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。

Prism
http://letterpress.theshop.jp/

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