【Ask about our custom printing】
オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、バーコ(盛上げ)、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
名刺、招待状、ステーショナリー、年賀状のカスタムプリンティング承ります。 ワークショップや、活版印刷機の時間貸しもしています。

大阪府公安委員会 第62113R030016号 株式会社大同印刷所

 なにわ活版印刷所 ホームページ
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 活版印刷ワークショップ in 大阪
 レギュラーワークショップは当面お休みします。
 
   
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2010年11月18日木曜日

印刷実験【樹脂版と強印圧】&サンプルプレゼント

今日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日ですね。
便乗してサンプルプレゼントをやりますね。(何のこっちゃ)

なに活では亜鉛、マグネシウムなどの金属版と感光性樹脂版を、印刷サイズや紙質で使い分けています。
樹脂版にはベタに向く柔らかいものから、文字がシャープに出る硬いものなど、硬さにバリエーションがあります。
この案件では、樹脂版と金属版を組み合わせて使いました。(ベタを柔らかい樹脂版で、文字を亜鉛版の強印圧で刷りました)
(デザイン・制作:増田 大地 様)
用紙:特Aクッション0.6、刷色:PANTONE Violet、Neutral Black、Black、877 Silver

紙に跡を残すほど印圧をかける時、樹脂版はその圧によって変形し、文字や線が太ってしまいます。
印圧を必要とする印刷の場合、金属版を第一候補で考えるのですが、印刷版面が名刺サイズより大きくなると製版価格が気になってきます。

厚いコットンペーパーにデボス並みに印圧をかけるアメリカのレタープレス事情を調べてみると、意外にも樹脂版をよく使っているようなのです。
さらに調べてみると、画線部と非画線部の高さが通常より高いディープエッチタイプの樹脂版を使っていることが判りました。
そこで早速1枚輸入して調べてみると、なんと国内メーカーの製品でした。
ところが、その樹脂版の規格はメーカーのWeb(日本語版)には掲載されておらず、当然機材商社さんもご存知ありませんでした。
メーカーの営業マンに直接聞いて納得。輸出専用銘柄で、国内には流通していないそうです。
注文は受けてくれましたので、アメリカの深押しレタープレスと同じ資材が揃いました。

早速試してみると、印圧をかけても小さな文字や線のシャープさが残りますね。(赤のインキ)
金属版には敵わないですが、見比べない限り違和感は無いと思います。
文字がシャープに出る硬めの樹脂版(緑のインキ)でも若干太っていましたが、改善されています。
名刺以上のサイズで厚い紙に強印圧で印刷する場合は、ぜひディープエッチタイプの樹脂版もご検討ください。

ディープエッチタイプの樹脂版とクッション紙1.0、それにボジョレー・ヌーヴォーの解禁にあわせてワイレッドのインキとで刷ったサンプルを抽選で10名の方にプレゼントします。

ディープエッチタイプの樹脂版による印圧を是非手にとってご覧下さい。



ご応募は締め切りました。当選者には近日中に発送しますので、お楽しみに。
※下記の応募フォームよりご応募ください。
※応募の締め切りは、11月26日(金)です。
※当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。

2010年11月14日日曜日

活版を巡る休日

昨日、活版印刷に携わる方々が企画された活版エキスポ0(11/13・14)というイベントを見学してきました。展示作品、演出、会場の雰囲気のどれも素晴らしく、大変な盛況ぶりでした。
その後、近代活版印刷の祖と称せられる本木昌造氏の足跡を辿ってみました
わが国初の民間活版所である長崎の新町活版所に次いで「大阪活版所」(後の大阪活版製造所)を設けたり、高麗橋(架け替えられて現存しない)を設計したりするなど大阪との関わりが深く、石碑と銅像が建立されています。

「大阪活版所跡」石碑(大阪市中央区大手通2丁目4)
大阪市の中心部の歩道にポツンと佇んでいました。
ここが大阪の活版印刷のルーツなんですね。
何だか田舎のお墓参りに来たような気分です。
思わず手を合わせそうになりました。

(以下石碑文より引用)
明治3年3月 五代友厚の懇望を受けた本木昌造の設計により
この地に活版所が創設された
大阪の近代印刷はここに始まり
文化の向上に大きな役割を果たした
昭和49年3月 大阪市建立

「本木氏昌造爺記念碑(銅像)」
(四天王寺境内/大阪府大阪市天王寺区四天王寺1) 
帯刀したお姿は想像していたイメージとは違いました。
功績を称える記念碑の上に立つ銅像は戦時中に供出され、その後復元されたものだそうです。
「日本鋳造活字始祖」でしょうか?
遠くを見つめる先に未来の印刷はどのように映っているでしょうか。

※大阪活版所(大阪活版製造所)については、大阪印刷百年史(大阪印刷百年史刊行会編、昭和59年3月8日発行、非売品)に記載があります。明治、大正時代の印刷事情とともに大変興味深い内容です。ワークショップにご参加の方で、閲覧をご希望の方はお申し付けください。

2010年11月11日木曜日

活版グッズあります

プライベートプリンター、コレクターの皆様、いかがでしょうか?

(左)ローラー高さ調整用テープ
   厚さ0.005インチ(約0.13mm) 105円/10cm単位
        厚さ0.010インチ(約0.25mm) 105円/10cm単位

(右)ローラー・セッティング・ゲージ 3,150円
   ローラーの高さを測る道具です。孫の手の代わりにも?
   活字高0.918インチ仕様

(奥)AlignMate 2,100円
   印刷内容の傾きを確認する道具です。

(価格は税込み、送料別)  お問い合わせはこちら

2010年11月8日月曜日

12月度【活版ワークショップin大阪】開催のお知らせ

満席になりました。次回の開催は2月の予定です。

「活版ワークショップin大阪」12月度参加者募集のお知らせです。
手フート(手きん)と呼ばれる手動式の活版印刷機を使い、参加者に印刷を体験していただきます。

今年の年賀状は、手刷りの活版印刷にしてみませんか

《ワークショップの概要》
・初心者でも安心なナビゲーターが付き添うコースと、作品づくりに没頭できる時間貸しコース(経験者限定)があります。
・手フート1台につき1人の割り当てですので、集中して印刷できます。
・特殊紙大好きスタッフが厳選した特殊紙を刷り比べできます。
・どなたでも楽しく安全に楽しめる版画用の水性インキをご用意しています。白・金・銀を含め10色のインキを自由に調色できます。
本格的な印刷にチャレンジしたい方は、業務用のPANTONEカラーインキもお選び頂けます。
・樹脂版を使用しますので、自由なデザインを印刷できます。ワークショップ終了後、樹脂版はお持ち帰りいただけますので、スタンプとして再利用もできますね。
 レインボー印刷グラデーション印刷バーコ印刷などの特殊印刷も体験できます。

【ワークショップの過去レポート】
10月23日(土) 貸切予約
9月25日(土)キャンペーン企画2
9月18日(土)キャンペーン企画1
7月31日(土)親バカ編
7月24日(土)社員研修編


(開催場所)
なにわ活版研究所
大阪市北区大淀中3丁目8-11
株式会社大同印刷所 1F
TEL:06-6453-2041 FAX:06-6453-2003

※データ作成のポイントや注意事項はこちらをご覧ください。
※お申し込み=予約成立ではございませんので、ご了承願います。
※参加者は「データ作成について」と「注意事項」を厳守願います。

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●年賀状印刷コース 5,500円(3h) →お申し込みはこちら(満席)


※UV×Designのデザイン年賀状から厳選したデザインを樹脂版で印刷します。お客さまのオリジナルデザインを印刷される場合は、「はがき印刷コース」にお申し込みください
※樹脂版の製版も体験できます。
※ナビゲーターが操作のご案内をさせていただきますので、初めての方でも安心です。

12月4日(土)午前の部:9時~12時(満席)
  午後の部:14時~17時(満席)


【用 紙】ハーフエアコットン<180>クッション紙など10銘柄の特殊紙から30枚を選択。持ち込み可。
【インキ】水性インキ(金銀白を含む10色) 又はPANTONEカラーインキ(金銀白を含む14色)
【印刷版】樹脂版(1版)を使います。2版目以降はオプションで追加可。活字は使いません。
【オプション】樹脂版(2版目以降)1,000円/版。用紙の追加10枚500円
※樹脂版の追加は入稿時までにお申し込み下さい。











※作例はUVオフセット印刷によるもので、ワークショップの用紙とは異なります。
※参加者の住所、氏名に差し替えて印刷します。
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●名刺印刷コース 4,800円(3h) →お申し込みはこちら(満席)
●はがき印刷コース 5,500円(3h) →お申し込みはこちら(満席)

※参加者がデザインしたデータを樹脂版に製版して印刷します。
※樹脂版の製版も体験できます。
※ナビゲーターが操作のご案内をさせていただきますので、初めての方でも安心です。

12月4日(土)午前の部:9時~12時(満席)、午後の部:14時~17時(満席)

【用 紙】ハーフエアコットン<180>、クッション紙など10銘柄の特殊紙から30枚を選択。持ち込み可。
【インキ】水性インキ(金銀白を含む10色) 又はPANTONEカラーインキ(金銀白を含む14色) 
【印刷版】樹脂版(1版)を使います。2版目以降はオプションで追加可。活字は使いません。
【オプション】樹脂版(2版目以降)1,000円/版。用紙の追加10枚500円
※樹脂版の追加は入稿時までにお申し込み下さい。
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●手フート時間貸しコース(経験者のみ)4,000円(3h/台) →お申し込みはこちら

※参加者がデザインしたデータを樹脂版に製版して印刷します。
※樹脂版はあらかじめ製版しておきますので、印刷に集中できます。
※ナビゲーターの付き添いはありません。

12月4日(土)9時~17時から希望の時間帯を選択(残席僅か) 9時~12時(3h)残席僅か(満席)

【用 紙】原則として持ち込み。オプションで特殊紙の選択可(用紙代別途)
【インキ】水性インキ(金銀白を含む10色) 又は PANTONEカラーインキ(金銀白を含む14色) 
【印刷版】樹脂版1版を含む。2版目以降はオプションで追加可。活字は使いません。
※樹脂版の追加は入稿時までにお申し込み下さい。
【オプション】延長60分1,000円。樹脂版(2版目以降)1,000円/版。
用紙の追加10枚500円(ハーフエアコットン<180>、クッション紙など在庫品に限る)
【持ち込み】用紙のみ可。木版、活字などの持ち込みは事前にご相談ください。
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小人数(4~12名)のグループ向け、お子様向けなどの体験メニューもご提案いたします。
お気軽にお問い合わせください。


【ナビゲータのご紹介】

toku(うお座、AB型)
癒し系天然属。愛想笑いが苦手。かわいい雑貨に目が無い紅一点。
得意技:レインボー印刷、グラデーション印刷
ひと言:世界でひとつの作品を一緒に作りましょう ^0^/

miya(おうし座、B型)
一見草食系に見えるソフトな物腰だが、根は体育会系。研究熱心。
得意技:グラデーション印刷、バーコ印刷
ひと言:活版印刷を楽しんでいただけるよう、がんばります!

Y(ふたご座、O型)
なに活の所長。活版資材やコットンペーパーを輸入するほど活版にはまる。
得意技:印圧
ひと言:心に残る印刷をお手伝いします!

手フートでグラデーション印刷

先日のワークショップに初めて参加された方が、素晴らしい技を考案されましたのでご紹介します。
2色目のシルバーを刷っておられた参加者は、細い文字や小さな星のイラストに少し赤みがかったグラデーションを入れたいと思われたそうです。
私たちの説明を待つまでもなく、閃いたように朱色のインキを指先に付け、銀インキを載せたインキ盤に加えて印刷してみると・・・
繊細で美しいグラデーションが表れました。
写真では見えにくいのですが、雰囲気はお判りいただけると思います。
以前ご紹介したレインボー印刷では、細かい文字やイラストにこのような繊細なグラデーションは表現できませんでした。過去記事→手フートでレインボー印刷もぜひ

初めての参加で、表現したいイメージをもとにその手法を産み出されたのは、素敵な挿絵を描かれるデザイナーさんでした。
直感で手法を生み出すその創造力に大変感動し、新技誕生の瞬間に立ち会えて嬉しかったです。

皆様も繊細なグラデーション印刷やダイナミックなグラデーション印刷にぜひ挑戦してみませんか。
活版ワークショップin大阪でお待ちしています。

なぜ手フート独特のグラデーションが産まれるのか?
手フート(手キン)印刷機は、2本のインキローラーと、そのローラーにインキを供給するインキ盤(丸い円盤)だけの大変シンプルな構造です。
手で動かすレバーに連動して、インキローラーはインキ盤と版との間を行ったり来たり振り子のように動きます。
インキ盤はローラーが離れる度に時計周りに少しずつ回転していき、次にローラーを迎える時にインキのムラが出ないように工夫されています。
ローラと水平方向に回転するインキ盤のこの動作が、手フートならではのグラデーションを産み出します。
すなわち、後から足したインキがローラー全体に馴染むまでのムラが、グラデーションとなって表れるのです。
1枚刷るごとにグラデーションは変化していき、ローラーのインキムラが均されてくると無くなってしまいます。
同じグラデーションを何枚も刷りたい時は、インキ盤の回転を止めると、しばらく楽しむことができます。

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