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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、バーコ(盛上げ)、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
名刺、招待状、ステーショナリー、年賀状のカスタムプリンティング承ります。 ワークショップや、活版印刷機の時間貸しもしています。

大阪府公安委員会 第621130180010号 株式会社大同印刷所

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2019年5月7日火曜日

フランスからのお客さま

旅行で来日されたフランスの方から、旅の思い出をもとに活版印刷の作品を制作したいとご連絡をいただきました。
制作物の内容をお打合せさせていただき、版は樹脂凸版を、用紙は和紙を用いることになりました。
印刷する前の週に、いつもお世話になっている名塩の谷徳製紙所さんへご案内させていただきました。
名塩紙の特長や製法を見学した後、お好みの用紙をお買い求めになられました。

翌週、お買い求めになった名塩紙と共に印刷しに来られました。
活版印刷は自国のフランスとアメリカで経験があるそうですが、樹脂凸版の製版とインキの調色は初めてとのこと。
製版は順調に進みましたが、調色は紙色との兼ね合いで目標の色に合わせるのに苦戦されていました。
グルンパ1号(Vandercook SP-15)で印刷しました。
凹みを強くしたいというリクエストがありましたので、胴張りを調整してセッティングを追い込みました。
思い通りの印刷ができてニッコリ良い笑顔ですね。
予定時間を2時間オーバーして5時間休憩無しでしたが、「疲れた?」って聞いたら「全然元気!」と余裕の笑顔。

デザイン2種、色替え(特色ピンク、グラデーション、ゴールド)、和紙とコットンペーパーの刷り比べなど存分にお楽しみいただけたようです。
旅から得たインスピレーションを刷り取るって、とても楽しそうです。
自分も次に修行の旅に出かける時には挑戦してみたいです。



2019年4月26日金曜日

GW期間の営業について

4/27(土)~5/6(月)まで社休日とさせていただきます。
期間中のお問合せ、ご注文、ワークショップのお申込みに対するご回答は5/7(火)以降の対応となりますので、ご了承の程お願いいたします。

2019年4月17日水曜日

凹みと引き換えに失うもの

なに活にご注文いただくお客さまの大半が凹みを希望されますので、印圧によって変わる印刷品質をご覧いただこうと印刷実験をしました。
印刷条件は印圧と胴張りの仕立て方以外は同じです。
用紙はクレーンレトラの0.5mm厚で、版は亜鉛版です。
左から順に印圧を強くしています。
(それぞれ胴張りの仕立てが異なります。)

下の画像の左は文字品質優先で若干の圧を掛けたもの、右は私が文字品質の限界と考えるところまで圧を加えたものです。
圧を掛けると色が濃くなりますので本来はインキ量の調整を行う必要がありますが、今回のテストでは同じインキ量のため右が濃くなっています。
また、文字が少し太くなっていますが、インキ量を抑えることで大半の方にとって違和感の無いレベルに収まるという判断でここまでが限界としました。
裏面はフラットのままで、凸にはならないように刷るのを基本としています。
実際にどの位まで圧を加えるかはお客さまのお好みやデザインの方向性をお伺いして決めていきます。
ある程度の紙厚がないと凹み代が出ませんので、凹みがご希望の場合は紙厚0.4mm以上をおすすめしています。

下の画像の左は上の物と同じです。
右は凹みを強調するために胴張りを柔らかく仕立ててさらに圧を加えています。
凹み感が良く出て目をひきますが、文字品質の劣化は私の感覚では許容範囲外です。
(画像だと判りにくいのですが。)

また、胴張りが柔らかいので版が食い込み、下の画像の右のように裏面に出っ張り(凸)が生じるのも本来は好ましくありません(許容される方もおられます)。
薄い紙で凹み感を出したい場合や、裏面が見えないブックカバー等に用いる場合がありますが、基本的には避けたい方法です。
裏面の凸を許容するかどうかは、いろんな考えがあって良いと思いますが、印刷人が「それが活版の良さだ」と言うのは明らかな過ちだと指摘しておきたいです。
(当然、エンボス加工とは別の話しです。念の為)
裏面が出っ張らないように刷る方法では、強圧を加えると紙のテクスチャが均されて跡のように見えることがあります。
非常に判りずらいと思いますが、下の画像の真ん中がその例です。

金属版の断面は富士山のようになだらかに傾斜しています。
ローラーの調整が行き届かず、この斜面にインキが着くとさらに印刷品質が悪くなります。
版の種類によってはバリが目立つものもあり、印刷に影響するものはルーペで見ながらビュランという彫刻刀で削りますが、バリが字面に近すぎると修正不可のこともあります。
Letterpress Platemaking, Pergamon Press Ltd., 1969より引用
あえてローラーの調整を少しだけ崩してみました。
一目瞭然、全くダメダメですね。
国産の亜鉛版が生産中止になって輸入品に切り替わってから、よりシビアなローラー調整が必要になったような気がします。

強圧でも美しい文字を印刷するために、シビアな印刷機の調整と、胴張りのノウハウ(硬すぎず柔らか過ぎずの最適解)を研究していますが、それにも限界があることをご理解いただければと思います。

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