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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
名刺、招待状、ステーショナリーのカスタムプリンティング承ります。 ワークショップや、活版印刷機の時間貸しもしています。

大阪府公安委員会 第62113R030016号 株式会社大同印刷所

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2016年3月26日土曜日

100%天然植物抽出油の洗浄液モニター募集

【なにわレタープレス製版所よりお知らせ】
4月30日までに製版のご依頼をいただいたプライベートプレスさんに、500ccを無料で差し上げます。
従来の石油系溶剤及び合成溶剤と異なり、100%天然植物抽出油を使用しているため、身体の作業衛生面でより安全です。
ご使用後、今お使いの洗浄液との比較など使用感をお知らせください。
製版のご注文の際に「洗浄液モニター希望」とお知らせください。
(製品の特長)
※ 100%天然植物抽出油を使用
※ 洗浄後、ロール上にいやな油膜を残さない
※ 合成洗剤と異なりゴム質にソフト
※ 天然自然の果実の香り
※ 低燃性

2014年4月18日金曜日

カッパンと写真表現

忘れ去られた電子製版機
木版や銅版など、人の手による工芸的な手法に始まった挿絵や装飾の製版は、19世紀後半に写真術を取りいれて写真製版へと進化し、カラー化の次に向かったのが電子化の道でした。
1948年、原稿を電気的信号に変換し、版材に線や網点を彫刻するという電子製版機がアメリカで開発されました。
その後ドイツやスイスでも開発され、国産機も登場するなど技術改良も進みましたが、従来からの写真製版をしのぐ存在にはなり得ませんでした。
  大日本スクリーン製造が1963年に開発したオートグレーバー
(「印刷製本機械百年史」全日本印刷製本機械工業会1975年3月発行より引用)

その理由は、コストの問題だったのか、品質の問題だったのか、普及前に活版が衰退したのかは判りません。
いずれにしても、凸版の電子製版機としてこれ以上の発展はなく、これらの技術はスキャナーやグラビア(凹版)の製版機へと引き継がれていきました。

電子製版機に関する情報は印刷機や活字鋳造機に比べて極端に少なく、断片的な情報以外に詳しいことは不明です。
どのような版で、どんな印刷物が刷られたのか、実機とともにぜひこの目で確かめたいものです。
お心当たりの方がおられましたら、ぜひお知らせください。

電子製版機ではペン画から線画凸版を、カラー写真から原色版を製版できたはずですが、カラー写真から木口木版のような線画凸版も製版できるのだろうか・・・そんな事を妄想しながら画像ソフトで遊んでいたらお気に入りのパターンが出来あがりました。

まずは上の画像をグレースケールに変換し、通常のハーフトーン製版を画像ソフトで再現。
線数は用紙の種類によって変える必要がありますが、なに活は粗面紙がメインなので、よく使う100線で加工。さすがに粒状感が気になります。
モノクロ写真て、実はとても難しい。
ダブルトーン、トリプルトーンで階調表現を求めることもできるけど、製版のノウハウも必要。いずれチャレンジしたい課題です。
夕日ハーフトーン
拡大すると濃淡が網点の大きさで表現されているのが良くわかります。
dot
次に木版をイメージして画像加工の実験です。(モノクロ2値)
夕日エングレービング2
木版の挿絵のように見えますでしょうか。
eg
2色での表現。このパターン気に入りました。
夕日エングレービング4
スミと特色と紙白の組み合わせで濃淡を表現しています。
eg2
写真だけでなく、イラストの多色刷りにも応用できそうです。

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ハーフトーンのはじまり
19世紀後半のドイツやアメリカにおいて、写真技術をもとに色の濃淡を点の大小や線の粗密で再現する方法(ハーフトーン・プロセス)が確立されました。
それまで挿絵や装飾に用いられた板目木版、銅版(凹版)や木口木版にかわり、網目凸版(ハーフトーン)として活版印刷に用いられるようになり、写真を印刷で再現することが可能になりました。

フルカラー化
印刷物のカラー化は、当初、手彩色や手工的な製版に頼っていました。
1893年にアメリカで網目凸版(ハーフトーン)を用いた3色刷りのカラー印刷(原色版)に成功してから、写真製版によるカラー印刷が普及していきました。
製版技術や印刷インキが発展途上であった当時、製版後にも再腐蝕したり、胴張りを調整するなどして色の修正がしやすかった原色版(凸版)がカラー印刷の主役の座につきました。
それまで色刷りを得意としていた石版(平版)が、写真版を刷るには原色版の複写に頼るほかなく、品質、コストの面で勝負にならず、生産額はみるみる減少したといいます。

電子製版機の登場
1948年、アメリカのフェアチャイルド社がスキャナグレーバーという電子製版機を開発し、スイスのエルグラマ、ドイツのクリッショグラフという機械が続いて開発されました。
原稿を電気的信号に変換し、版材に線や網点を彫刻して製版する仕組みでしたが、原寸の製版しか出来なかったこともあり、普及が進まなかったそうです。
1959年に縮小、拡大ができ、写真版、原色版、線画凸版などが製版できるバリオクリッショグラフが開発され、それに匹敵する性能を持った国産のオートグレーバーという製版機が1963年に開発されました。

文字への回帰とその後
オフセット印刷の発明と製版技術の発展とともに原色版の優位性は薄れ、次第にオフセット(平版)やグラビア(凹版)にカラー印刷の役目を譲ることになりました。
活版印刷は文字を中心とした印刷方法として残りましたが、やがてそれもオフセット印刷に替わっていきました。

2012年1月30日月曜日

白インキと二度刷り & 金属版と樹脂版

フリッター グレーに白ベタ + スミ文字の案件を先日納品させていただきました。
レースをモチーフにしたデザインが、フリッターの紙色と風合いにとてもマッチしています。

(デザイン・制作:risa sato 様) more photo>>>
用紙:フリッター グレー<220>、刷色:Opaque White×2(樹脂版)Black(亜鉛版)

お打ち合わせでは、なに活から2点ご提案をさせていただきました。
最初のご提案は白ベタの二度刷り。
凸版(レタープレス)ではオフセットよりインキを盛ることができますが、それでも紙の色を完全に隠ぺいする事は難しく、紙色の影響を受けてしまいます。
また、限度を超えてインキを盛れば、裏汚れなどのトラブルを引き起こしてしまいます。
一般的にインキの膜厚は、

平版(オフ) < 凸版(レタープレス) < 凹版(グラビア) < 孔版(シルク)

とされています。
下地の隠ぺい力を最も重視したい場合は、他の印刷方式や箔押しを含めて検討する方が良いでしょう。

下の画像は一度刷り(左)と二度刷り(右)の比較です。
裏汚れを警戒しながら結構インキを盛りましたが、一度刷りは下地の影響を大きく受けています。




二つ目のご提案は、樹脂版と金属版の併用です。
フリッターは不規則な凹凸のある風合いのある紙ですので、白ベタはかすれないよう柔らかい樹脂版を、スミ文字は印圧を重視して金属版を選びました。
もっと印圧を掛けることもできますが、文字が滲んで潰れたり、裏面に影響が出ないよう加減して調整しています。
印圧についての想いは長くなるので、後日あらためて書きたいと思います。
樹脂版のことは以前にも書きましたが、硬いタイプから柔らかいタイプまで何種類ものバリエーションがあります。
なに活では文字とアミがシャープに出るタイプを標準として、3種の樹脂版を使い分けています。
柔らかい紙(厚めのコットンペーパーなど)、版の面積が小さい、線画のみのデザインなど、条件によっては硬い樹脂版でも十分凹む場合がありますし、金属版より安価です。
どちらが良い悪いではなく、適材適所の使い分けが肝心と考えています。
仕様についてお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。
Happy Printing!

2011年2月28日月曜日

手フートを愛するプライベート・プリンターさんへ

手フートに関する記事をご覧になって、ご自宅で印刷を楽しまれている方からのお問い合わせ・ご相談をいただくようになりました。
ご縁あって印刷機を入手されても、印刷機の調整や、版・インキなど資材の調達に悩んでおられる方が結構いらっしゃることを知りました。
アメリカではプロ・アマチュア問わず誰でも参加できるWebのコミュニティがあり、意見交換やアドバイスなど盛んに交流されています。
日本にもプライベート・プリンターさん同士が気軽に情報交換できるような場ができればきっと楽しいはず、と考えています。
そんな想いで、アメリカで良く使われているディープレリーフの樹脂版のサンプルプレゼントを企画しました。(対象はプライベート・プリンターさん限定です。同業不可)
紙の選び方や胴張りの仕立て方によっても結果は異なるはずですので、みなさんのテスト結果や使い方の工夫などを共有していけたらと思います。
ブログで度々ご紹介している、厚みが約1.5mmの硬いタイプです。
印圧とシャープさの両立を求めると金属版が優位ですが、版の面積に比例して樹脂版と金属版の価格差は大きくなります。(樹脂版<金属版)

下記に当てはまる場合は、樹脂版も含めてご検討いただく事をおすすめしています。
 ・ハガキ以上の判型で全面にデザインがある
 ・小ロット
 ・イラストや線画が大半のデザイン
 ・小さな文字や明朝系の文字を使っていない
 ・印圧によるボリューム増を考慮してあらかじめデータを調整できる

文字の周囲に飾り罫を入れるなど、印圧が分散するようレイアウトの工夫をすれば、印圧による文字の太りも気にならない程度に抑えることもできます。
ただし、版のサイズが大きくなるほど手動式の印刷機では凹ませるのが難しくなります。

(参考記事)
 印刷実験【クッション紙と特Aクッション】 http://kappan.did.co.jp/2011/02/blog-post_24.html
 印刷実験【樹脂版と強印圧】 http://kappan.did.co.jp/2010/11/blog-post_18.html
 印刷実験【樹脂版と金属版】 http://kappan.did.co.jp/2010/09/blog-post_24.html

テストされる上での注意事項ですが、この樹脂版は厚みが約1.5mmあります。
手フート、アダナなどプラテン(平圧)式の印刷機は、ローラーの高さと胴張りの厚さの調整が必要になります。
これを正しく行なわないと、正確な評価はできませんのでご注意ください。
なに活では高さの異なるメタルベースを使っており、調整なしで使い分けが可能です。
それから、紙が凹むほどの強印圧は、手フートなど手動式の印刷機にとっては大変厳しいものであり、機械が損傷するリスクを常に伴うことを知っておいてください。
(なに活のワークショップでは、手フートでの強印圧はご遠慮頂いています。)
特に金属活字や木活字では、大切な活字にもダメージが及びます。

アメリカのレタープレスで強印圧が手法として一般的になったのは、使い捨てを前提にできる樹脂版の普及とリンクしていると思います。
(とは言え、金属版より安価ですが、オフセット用の版より高価です)
樹脂版は硬さによって表現を変えられる魅力的な版材です。

樹脂版は版画の分野でもポリマー版画として利用されており、活版(凸版)でも、もっと可能性があると思います。
「ポリマー版画、感光性樹脂版による版画技法」 (京都精華大・武蔵篤彦先生)
http://www.kyoto-seika.ac.jp/event/kiyo/pdf-data/no32/musashi_atsuhiko.pdf
こちらを読んで頂ければ単なる安価な代替手段という考え方はきっと変わるはずです。
活字、金属凸版、樹脂凸版それぞれに特長がありますから、版材を使い分けると表現の幅が拡がります。

なお、プレゼントの対象は、個人で趣味や作品づくりとして活版(凸版)印刷を楽しまれて方に限らせていただきます。
また、前述の趣旨により、使用後のレポートにご協力いただくことも条件とさせていただきます。
こちらからお申し込みください。(予定数量に達し次第終了します)

また、これから活版印刷を始めたい方には、印刷機の入手や新品の活字、樹脂凸版、金属凸版、インキなどの入手もお手伝いさせていただきます。
(プライベート・プリンターさん限定)
メタルベースやファニチャなどなど、入手困難な資材の入手もお手伝いします。
(プライベート・プリンターさん限定)
珍しいエンボス機や罫切り器などもご希望があればお探しします。
うさぎに似てるかわいいエンボス機

2010年11月18日木曜日

印刷実験【樹脂版と強印圧】&サンプルプレゼント

今日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日ですね。
便乗してサンプルプレゼントをやりますね。(何のこっちゃ)

なに活では亜鉛、マグネシウムなどの金属版と感光性樹脂版を、印刷サイズや紙質で使い分けています。
樹脂版にはベタに向く柔らかいものから、文字がシャープに出る硬いものなど、硬さにバリエーションがあります。
この案件では、樹脂版と金属版を組み合わせて使いました。(ベタを柔らかい樹脂版で、文字を亜鉛版の強印圧で刷りました)
(デザイン・制作:増田 大地 様)
用紙:特Aクッション0.6、刷色:PANTONE Violet、Neutral Black、Black、877 Silver

紙に跡を残すほど印圧をかける時、樹脂版はその圧によって変形し、文字や線が太ってしまいます。
印圧を必要とする印刷の場合、金属版を第一候補で考えるのですが、印刷版面が名刺サイズより大きくなると製版価格が気になってきます。

厚いコットンペーパーにデボス並みに印圧をかけるアメリカのレタープレス事情を調べてみると、意外にも樹脂版をよく使っているようなのです。
さらに調べてみると、画線部と非画線部の高さが通常より高いディープエッチタイプの樹脂版を使っていることが判りました。
そこで早速1枚輸入して調べてみると、なんと国内メーカーの製品でした。
ところが、その樹脂版の規格はメーカーのWeb(日本語版)には掲載されておらず、当然機材商社さんもご存知ありませんでした。
メーカーの営業マンに直接聞いて納得。輸出専用銘柄で、国内には流通していないそうです。
注文は受けてくれましたので、アメリカの深押しレタープレスと同じ資材が揃いました。

早速試してみると、印圧をかけても小さな文字や線のシャープさが残りますね。(赤のインキ)
金属版には敵わないですが、見比べない限り違和感は無いと思います。
文字がシャープに出る硬めの樹脂版(緑のインキ)でも若干太っていましたが、改善されています。
名刺以上のサイズで厚い紙に強印圧で印刷する場合は、ぜひディープエッチタイプの樹脂版もご検討ください。

ディープエッチタイプの樹脂版とクッション紙1.0、それにボジョレー・ヌーヴォーの解禁にあわせてワイレッドのインキとで刷ったサンプルを抽選で10名の方にプレゼントします。

ディープエッチタイプの樹脂版による印圧を是非手にとってご覧下さい。



ご応募は締め切りました。当選者には近日中に発送しますので、お楽しみに。
※下記の応募フォームよりご応募ください。
※応募の締め切りは、11月26日(金)です。
※当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。

2010年9月24日金曜日

印刷実験【樹脂版と金属版】

二種類の用紙で樹脂版と金属版の比較テストをしてみました。
用紙はジェントルフェイス<175>;、印圧は標準で名刺を刷りました。
見分けがつきますでしょうか?

左が樹脂版で、右が金属版(亜鉛の腐食版)です。
出力線数が異なりますので、網の形状の違いは無視してください。














次はCrane Lettra 220#で、名刺サイズのカードです。
紙厚が約1㎜の100%コットンペーパーですので、デボス効果を狙って印圧を強めに掛けました。
こちらは金属版(亜鉛の腐食版)です。














こちらは樹脂版です。

ここで使い分けのポイントを。
印圧とシャープさの両立を求めると金属版が優位ですが、版の面積に比例して樹脂版と金属版の価格差は大きくなります。(樹脂版<金属版)
下記に当てはまる場合は、樹脂版も含めてご検討いただく事をおすすめしています。

 ・ハガキ以上の判型で全面にデザインがある
 ・小ロット
 ・イラストや線画が大半のデザイン
 ・小さな文字や明朝系の文字を使っていない
 ・印圧によるボリューム増を考慮してあらかじめデータを調整できる

また、アメリカでよく用いられているディープレリーフタイプの樹脂版も在庫しています。
こちらのタイプはメタルベースの輸入待ちのため、当面名刺サイズのみの受注となりますが、紙厚1㎜程度の比較的柔らかい用紙にデボス効果を狙った印圧を掛ける時に向く樹脂版です。
通常の樹脂版よりレリーフ深度がありますので、より深いデボス効果を得ることができます。
本来は輸出専用銘柄ですので、国内でこの樹脂版を持っているところは珍しいはずです。
メタルベースが揃いましたらトライアルキャンペーンを企画する予定ですので、ぜひ一度お試しください。
版の種類につきましては、用紙の銘柄、印圧のご希望、数量、デザイン案をお知らせ頂きますと案件毎にご提案をさせていただきます。




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