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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、バーコ(盛上げ)、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
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2018年11月30日金曜日

インテロバング‽と金属活字 AMERICANA

調べ事があって活字見本帳をめくっていると、偶然、インテロバング「‽」に目が留まりました。
インテロバング「‽」が金属活字にもあったんだ、という事でこの書体を調べてみました。
※1

以前にもブログに書いたことがありますが、疑問符「?」と感嘆符「!」の意を併せ持つインテロバング「‽」は、1962年にMartin K. Speckter氏によって作られたそうです。

過去ブログ記事
「? + ! = ‽」

この書体は1966年(1965年という説もある)にRichard Isbell氏によってデザインされたAMERICANAといい、アメリカを代表する活字鋳造所ATFから金属活字としてリリースされました。
インテロバング「‽」(ATFではinterabangと呼んでいた)は、17世紀後半のクォーティションマークの登場以来初となる約物で、アメリカ人の手によるものということもあり、ATFはAMERICANAへの採用を決めました。
どうやら市場の反応を確かめた後に他の書体にも導入していく計画だったようです。
自動鋳植機におされ1920年代をピークに手組み用活字の市場が縮小していくなか、ATFの期待ほど浸透しなかったようです。
残念ながらAMERICANA以降の活字に採用されることはなく、結果的にAMERICANAはインテロバング「‽」を持つ唯一の金属活字となりました。

AMERICANAは、短くて僅かに凹みを持つセリフ、大きなxハイト、短いアセンダーとディセンダー、アセンダーラインより僅かに短いキャップライン、広い幅といった特徴が、エレガンスへの回帰という当時のトレンドに合致して好評だったようです。
その為でしょうか、複数のフォントベンダーからデジタルフォントで復刻されていますが、残念ながらインテロバング「‽」は収録されていないようです。
ユニコードには設定がありますから(U+203D)、インテロバング「‽」が再び注目されることになれば収録されるかもしれませんね。

Richard Isbell氏はアメリカ人の両親のもと1924年にカナダで産まれ、幼少時にアメリカのデトロイトに戻ります。
1945年にゼネラルモータースでレタリングとデザインのキャリアをスタートし、キャリアアップを重ねました。
1980~90年代のキャディラック(セビル)、ビュイック、シボレーなどの見慣れたロゴタイプも彼の仕事です。
昔乗っていた車にも彼のデザインしたロゴタイプがありましたので、意外な接点を知って親しみを感じました。
※2
1993年にATFの鋳造設備や資料などの資産がオークションにかけられた際、AMERICANAに関する資料を入手した方がその一部をflickrにアップロードされています。
参考画像
https://www.flickr.com/photos/53177163@N00/sets/72157626458523930/

PIED TYPE vol.2
ATFのオークションで鋳造機と母型を落札し、ATF活字の鋳造を引き継いだ方がいました。
ATF活字の鋳造は無事に引き継がれたかに見えましたが、、、。
その後の顛末はzine「PIED TYPE vol.2」に取り上げております。
ご興味のある方はぜひお買い求めください。
PIED TYPE vol.2  1,080円(税込)

【PIED TYPE 取り扱い店

(東京)
Readin’ Writin’ BOOKSTORE(東京都台東区寿2-4-7 Tel: 03-6321-7798)
First Universal Press(東京都台東区寿2-7-8 Tel: 03-5830-3238)

(神奈川)
築地活字(神奈川県横浜市南区吉野町5丁目28-2 Tel: 045-261-1597)

(大阪)
prism(大阪市北区大淀中3-8-11 Tel: 06-6453-2041)

オンラインショップでのお買い求めはこちら

出典
※1 MAC McGREW (1996) American Metal Typefaces of the Twentieth Century, New Rochelle, NY: Oak Knoll Books 
※2 David Consuegra(2011) Classic Typefaces, NY: Allworth Press

2018年11月17日土曜日

DIYでボーンフォルダの製作

製本で使うボーンフォルダをDIYで作ってみることにしました。
ジビエ工房で猟師をしている友人に相談して鹿の骨を譲っていただきました。
素材と道具が揃ったので、朝から鍋で煮ていきます。
アク取りと水の補給を繰り返しながら煮込むこと3時間。
骨に付着していた肉や筋をきれいに取り除きました。
乾燥させた後、仕上がりの形状をイメージしながら糸ノコで骨を分割しました。
骨の中の骨髄を取り除いてまた乾燥させます。
骨の油分を取り除くために脱脂します。
1~2週間漬け込む予定なので今日はここまで。
つづく

兵庫県養父市大屋町和田365

猟師である友人が運営しているジビエ工房です。
鹿肉をメインに地域の恵みをジビエファンに提供されています。
HACCP対応で安全安心なジビエを提供されている他、ジビエの発展に向けたトレサビリティ・システムの開発やグッズ製作など多方面に活躍。





2018年11月2日金曜日

新年の準備はお早目に


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11月18日までにご注文いただくと、通常料金から10%OFFとなります。
複数割引も適用されますので、ご注文はお早めに
https://www.did.co.jp/nenga/design/index_kappan.php

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木活字のカレンダーも好評発売中です。
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