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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、バーコ(盛上げ)、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
名刺、招待状、ステーショナリー、年賀状のカスタムプリンティング承ります。 ワークショップや、活版印刷機の時間貸しもしています。

大阪府公安委員会 第62113R030016号 株式会社大同印刷所

 なにわ活版印刷所 ホームページ
 https://www.nanikatsu.jp/

   
 活版印刷ワークショップ in 大阪
 レギュラーワークショップは当面お休みします。
 
   
  Prismショップ  レタープレスと紙雑貨
   
  なにわ活字店 欧文活字と装飾活字の販売*
   
  なにわレタープレス製版所  樹脂版の製版サービス

2019年4月26日金曜日

GW期間の営業について

4/27(土)~5/6(月)まで社休日とさせていただきます。
期間中のお問合せ、ご注文、ワークショップのお申込みに対するご回答は5/7(火)以降の対応となりますので、ご了承の程お願いいたします。

2019年4月17日水曜日

凹みと引き換えに失うもの

なに活にご注文いただくお客さまの大半が凹みを希望されますので、印圧によって変わる印刷品質をご覧いただこうと印刷実験をしました。
印刷条件は印圧と胴張りの仕立て方以外は同じです。
用紙はクレーンレトラの0.5mm厚で、版は亜鉛版です。
左から順に印圧を強くしています。
(それぞれ胴張りの仕立てが異なります。)

下の画像の左は文字品質優先で若干の圧を掛けたもの、右は私が文字品質の限界と考えるところまで圧を加えたものです。
圧を掛けると色が濃くなりますので本来はインキ量の調整を行う必要がありますが、今回のテストでは同じインキ量のため右が濃くなっています。
また、文字が少し太くなっていますが、インキ量を抑えることで大半の方にとって違和感の無いレベルに収まるという判断でここまでが限界としました。
裏面はフラットのままで、凸にはならないように刷るのを基本としています。
実際にどの位まで圧を加えるかはお客さまのお好みやデザインの方向性をお伺いして決めていきます。
ある程度の紙厚がないと凹み代が出ませんので、凹みがご希望の場合は紙厚0.4mm以上をおすすめしています。

下の画像の左は上の物と同じです。
右は凹みを強調するために胴張りを柔らかく仕立ててさらに圧を加えています。
凹み感が良く出て目をひきますが、文字品質の劣化は私の感覚では許容範囲外です。
(画像だと判りにくいのですが。)

また、胴張りが柔らかいので版が食い込み、下の画像の右のように裏面に出っ張り(凸)が生じるのも本来は好ましくありません(許容される方もおられます)。
薄い紙で凹み感を出したい場合や、裏面が見えないブックカバー等に用いる場合がありますが、基本的には避けたい方法です。
裏面の凸を許容するかどうかは、いろんな考えがあって良いと思いますが、印刷人が「それが活版の良さだ」と言うのは明らかな過ちだと指摘しておきたいです。
(当然、エンボス加工とは別の話しです。念の為)
裏面が出っ張らないように刷る方法では、強圧を加えると紙のテクスチャが均されて跡のように見えることがあります。
非常に判りずらいと思いますが、下の画像の真ん中がその例です。

金属版の断面は富士山のようになだらかに傾斜しています。
ローラーの調整が行き届かず、この斜面にインキが着くとさらに印刷品質が悪くなります。
版の種類によってはバリが目立つものもあり、印刷に影響するものはルーペで見ながらビュランという彫刻刀で削りますが、バリが字面に近すぎると修正不可のこともあります。
Letterpress Platemaking, Pergamon Press Ltd., 1969より引用
あえてローラーの調整を少しだけ崩してみました。
一目瞭然、全くダメダメですね。
国産の亜鉛版が生産中止になって輸入品に切り替わってから、よりシビアなローラー調整が必要になったような気がします。

強圧でも美しい文字を印刷するために、シビアな印刷機の調整と、胴張りのノウハウ(硬すぎず柔らか過ぎずの最適解)を研究していますが、それにも限界があることをご理解いただければと思います。

2019年4月10日水曜日

手漉き和紙×活版印刷ワークショップのお知らせ

谷徳製紙所×なにわ活版印刷所
「手漉き和紙と活版印刷ワークショップ」参加者募集のお知らせ
~西宮市北部の名塩で手漉きをされている谷徳製紙所さんとのコラボで二部制のワークショップを開催します~
和紙の代表的な材料の1つである雁皮を用いて一筆箋と封筒を漉きます。
製紙所の見学と手漉きの体験により、昔ながらの製法を継承する名塩紙の制作工程を学べる特別なワークショップです。
また、製造直売の紙製品もお買い求めいただけます。
六甲山系の泥土による天然のやさしい色合いの名塩五色泥入り鳥の子にきっと心を奪われますよ。
(ご自身が漉いた紙は乾燥に日数が必要なため、当日はお持ち帰りいただけません)

漉いた紙を乾燥させた後、テフートという手動式の活版印刷機で印刷をします。
印刷内容は参加者のオリジナルデータまたは既成デザインからお選びいただけます。
既成デザインは雁皮の花をモチーフにした弊社デザイナーjunの新作です。
一筆箋にはお名前かイニシャルを入れることができます。
たて、よこ両バージョンありますのでお好みでお選びください。
刷り色はお好みで。色替えも思いのままに。
データ制作は当方にて行いますので、PCが苦手な方でも安心してご参加いただけます。
印刷日には参加者それぞれのデータを感光性樹脂凸版に製版した後、お一人に1台の手フートで思う存分印刷をお楽しみいただきます。

参加費:6,000円(紙漉き3,000円+印刷3,000円、それぞれ現地にてお支払いください)
定 員:8名
紙漉き:6月1日(土)13時~15時、谷徳製紙所 (残席3名)
    兵庫県西宮市名塩2-2-23​ JR西宮名塩駅より徒歩17分
    製紙所見学ツアー+紙漉きワークショップ
印 刷:6月22日(土)14時~17時(残席2名)
    または
    6月29日(土)14時~17時(満席になりました)
    なにわ活版印刷所(大阪市北区大淀中3-8-11)
    活版印刷所見学ツアー+活版印刷ワークショップ
制作物:雁皮紙(泥なし)封筒4枚、一筆箋20枚

既成デザイン(タテ)

既成デザイン(ヨコ)



谷徳製紙所さんの訪問記をブログに掲載しておりますのでご参照ください。
「名塩和紙の過去、現在、未来を見に行く」
https://kappan.did.co.jp/2013/09/blog-post.html

【お申込み方法】受付は終了しました。
お問合せフォームに必須項目を入力し、「お問合せ内容」に下記をご記入ください。
お申込みの方は次項の【注意事項】に同意いただいたものとします。

・参加希望人数:(2名以上の場合は参加者全員のお名前)
・印刷内容:オリジナルまたは既成デザイン
※印刷日は6月22日(土)のみ

【注意事項】
※当方からの返信をもって予約の確定といたします。
※お申込み状況により、ご希望に添えない場合がございます。
※電話番号は日中連絡可能な番号(携帯など)でお願いいたします。
※オリジナルデータの印刷を希望される方は、印刷日の1週間前までにご入稿ください。
 ・おおよそのサイズは封筒(90×210mm)、一筆箋(80×190mm)です。
  1cm以上の余白を設けてデータを制作してください。
 ・対応バージョンはIllustratou CS6までです。
 ・フォントはアウトライン化してください。
 ・フォントサイズは6pt以上、線巾は0.3pt以上としてください。
 ・CMYKモード、K100%で制作してください。
 ・当方の判断によりデザインの修正をお願いする場合があります。
※現地集合現地解散となります。
※紙漉きと印刷で会場が異なりますのでご注意ください。
※少人数制につき、お申込み後のキャンセルはできません。
※当ワークショップに関するお問合せ、お申込みはなにわ活版印刷所までお願いします。



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