木活字の重ね刷りとリノカットの合わせ技です。
【Ask about our custom printing】
オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
名刺、招待状、ステーショナリーのカスタムプリンティング承ります。 ワークショップや、活版印刷機の時間貸しもしています。
大阪府公安委員会 第62113R030016号 株式会社大同印刷所
名刺、招待状、ステーショナリーのカスタムプリンティング承ります。 ワークショップや、活版印刷機の時間貸しもしています。
大阪府公安委員会 第62113R030016号 株式会社大同印刷所
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活版印刷ワークショップ in 大阪 レギュラーワークショップは当面お休みします。 |
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Prismショップ レタープレスと紙雑貨 |
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なにわ活字店 欧文活字と装飾活字の販売* |
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なにわレタープレス製版所 樹脂版の製版サービス |
2021年4月26日月曜日
2020年8月15日土曜日
夏のチャレンジ 告知とぐだぐだ日記
この夏、弊社でオフセット印刷を担当していた職人が引退されました。
印刷一筋53年でしたので、私が子どもの頃から知っている方でした。
小学生の頃、当時は2階建ての古い木造社屋でした。
年末の掃除に連れて来られて階段を雑巾がけしていると、階段の下で印刷していたこの職人さんに叱られました。
曰く、木の階段の隙間からホコリが落ちてきたんだそうです。
それ以来おっかない印象があったのですが、私が入社して印刷を担当するようになると、折々に印刷談義に花を咲かせてくれました。寂しくなります。
職人さんの体調が思わしくなく、引継ぎは僅かな時間しかとれませんでした。
UVオフセット印刷をやっているのでオフセット印刷の原理は理解していますが、使いこなせる気がしません。
思い余って活版でお世話になった埼玉の師匠に相談すると、大変有難い事に大阪まで操作指導に来て頂けるとの事。
二日間にわたってオペレーションとメンテナンスのご指導をいただきました。
師匠と一緒に印刷した時は問題なく刷れたのですが、いざ一人でとなると給紙でトラブります。相棒が変わったためか、印刷機がご機嫌斜めになったようです。
オペレーターが変わったり、移転をすると機嫌が悪くなる…古い機械でのあるあるです。
分解清掃をして原因がわかりましたので、修理して準備万端となりました。
将来的にはこの印刷機もUV仕様に改造したいなと夢が膨らみます。
活版レスキューはこのところ引き合いが多いです。
大阪、鹿児島で譲渡と整備で4件のご成約。
来週は小型のテキンが1台入る予定。
樹脂凸版の製版機も成約しました。
露光ランプを新品に交換して、標準露光時間を確認します。
私もそうですが、できる限りの工程を自身の手によってやりたい方におすすめしたい機械です。
自身で製版のコントロールができるようになると、今までとは違った世界が見えてきます。
活版レスキューでは現在、整備待ちが出ています。
お待たせして大変申し訳ございません。
暑さのせいか、ノートPCがぶっ壊れました。電源入らず。
分解してみたものの、目視で悪い部品は見つけられず。
買い替えの決心をするも、データのレスキューどうしよう。
オシロスコープも不調に。
古いモデルなので作りはシンプル。治せるか?
鬼門は高電圧のブラウン管。
真空管アンプでは300~400Vあたりですが、ブラウン管はkVレベルだっけ?
うかつに触るとあの世行きだね。
子どもたちが夏休みの自由研究を手伝って欲しいとのことで、紙漉きをすることに。
以前に羊と馬のウンチから紙を漉きましたので、別の動物のウンチを提案しましたが即座に却下されました。
今回は着られなくなった服をリサイクルする案にします。
お下がりで譲れない肌着のお古から、木綿製のものを選んで小さく切ります。
子どもの自由研究なので、ビーターを使うのは卑怯(?)かなと思ってミキサーで挑戦しました。
様々の苦労を乗り越え、無事コットンパルプにできました。
工程の詳細は自由研究のネタバレになるので自粛します。
西洋の昔ながらのコットンペーパーの製法では、パルプ化する工程でし尿や動物の血液を利用して綿のボロを腐敗させていたそうです。
ここからは慣れたもの。
服から紙ができた!!!
脱水して、
乾燥させます。無事に任務完了!
次号PIED TYPE Vol.4では、P22 Type Foundryの映像作品「Making Faces」を特集します。
この映像は、カナダの故ジム・リマー氏の活字製作プロセスを記録したドキュメンタリーです。
ジムは手書きのドローイングからデジタルフォントと金属活字を製作していきます。
フォント製作・管理統合システムIkarusから出力した紙から、手工的にマスターパターンを製作するというユニークな手法は必見です。
紙と木でできたマスターパターンから、鉛板を彫刻してパターンを作成し、そのパターンから母型を彫刻、そして活字鋳造まで、全ての工程を惜しみなく公開しています。
日本語字幕の製作をなに活が担当しており、P22 Type FoundryのVimeoチャンネルで公開される予定です(日本語字幕の無いバージョンは現在公開されています)。
なお、PIED TYPE Vol.4をお買い求めいただいた方には特別付録として映像視聴の特典がありますので、本家サイトで映像をご購入いただく必要はございません。
このお盆休みで字幕作成の第一段階が完了しました。
なに活にとって初めての字幕作品の製作であり、予想以上に苦戦しました。
これから完成に向けてブラッシュアップしていきます。
発行は今秋を予定していますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
お盆休みは字幕製作で終わってしまい、例年この時期に刷っていた木活字カレンダーはできませんでした。
さて、どうしよう。
印刷一筋53年でしたので、私が子どもの頃から知っている方でした。
小学生の頃、当時は2階建ての古い木造社屋でした。
年末の掃除に連れて来られて階段を雑巾がけしていると、階段の下で印刷していたこの職人さんに叱られました。
曰く、木の階段の隙間からホコリが落ちてきたんだそうです。
それ以来おっかない印象があったのですが、私が入社して印刷を担当するようになると、折々に印刷談義に花を咲かせてくれました。寂しくなります。
職人さんの体調が思わしくなく、引継ぎは僅かな時間しかとれませんでした。
UVオフセット印刷をやっているのでオフセット印刷の原理は理解していますが、使いこなせる気がしません。
思い余って活版でお世話になった埼玉の師匠に相談すると、大変有難い事に大阪まで操作指導に来て頂けるとの事。
二日間にわたってオペレーションとメンテナンスのご指導をいただきました。
師匠と一緒に印刷した時は問題なく刷れたのですが、いざ一人でとなると給紙でトラブります。相棒が変わったためか、印刷機がご機嫌斜めになったようです。
オペレーターが変わったり、移転をすると機嫌が悪くなる…古い機械でのあるあるです。
分解清掃をして原因がわかりましたので、修理して準備万端となりました。
将来的にはこの印刷機もUV仕様に改造したいなと夢が膨らみます。
活版レスキューはこのところ引き合いが多いです。
大阪、鹿児島で譲渡と整備で4件のご成約。
来週は小型のテキンが1台入る予定。
樹脂凸版の製版機も成約しました。
露光ランプを新品に交換して、標準露光時間を確認します。
私もそうですが、できる限りの工程を自身の手によってやりたい方におすすめしたい機械です。
自身で製版のコントロールができるようになると、今までとは違った世界が見えてきます。
活版レスキューでは現在、整備待ちが出ています。
お待たせして大変申し訳ございません。
暑さのせいか、ノートPCがぶっ壊れました。電源入らず。
分解してみたものの、目視で悪い部品は見つけられず。
買い替えの決心をするも、データのレスキューどうしよう。
オシロスコープも不調に。
古いモデルなので作りはシンプル。治せるか?
鬼門は高電圧のブラウン管。
真空管アンプでは300~400Vあたりですが、ブラウン管はkVレベルだっけ?
うかつに触るとあの世行きだね。
子どもたちが夏休みの自由研究を手伝って欲しいとのことで、紙漉きをすることに。
以前に羊と馬のウンチから紙を漉きましたので、別の動物のウンチを提案しましたが即座に却下されました。
今回は着られなくなった服をリサイクルする案にします。
お下がりで譲れない肌着のお古から、木綿製のものを選んで小さく切ります。
子どもの自由研究なので、ビーターを使うのは卑怯(?)かなと思ってミキサーで挑戦しました。
様々の苦労を乗り越え、無事コットンパルプにできました。
工程の詳細は自由研究のネタバレになるので自粛します。
西洋の昔ながらのコットンペーパーの製法では、パルプ化する工程でし尿や動物の血液を利用して綿のボロを腐敗させていたそうです。
ここからは慣れたもの。
服から紙ができた!!!
脱水して、
乾燥させます。無事に任務完了!
次号PIED TYPE Vol.4では、P22 Type Foundryの映像作品「Making Faces」を特集します。
この映像は、カナダの故ジム・リマー氏の活字製作プロセスを記録したドキュメンタリーです。
ジムは手書きのドローイングからデジタルフォントと金属活字を製作していきます。
フォント製作・管理統合システムIkarusから出力した紙から、手工的にマスターパターンを製作するというユニークな手法は必見です。
紙と木でできたマスターパターンから、鉛板を彫刻してパターンを作成し、そのパターンから母型を彫刻、そして活字鋳造まで、全ての工程を惜しみなく公開しています。
日本語字幕の製作をなに活が担当しており、P22 Type FoundryのVimeoチャンネルで公開される予定です(日本語字幕の無いバージョンは現在公開されています)。
なお、PIED TYPE Vol.4をお買い求めいただいた方には特別付録として映像視聴の特典がありますので、本家サイトで映像をご購入いただく必要はございません。
このお盆休みで字幕作成の第一段階が完了しました。
なに活にとって初めての字幕作品の製作であり、予想以上に苦戦しました。
これから完成に向けてブラッシュアップしていきます。
発行は今秋を予定していますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
お盆休みは字幕製作で終わってしまい、例年この時期に刷っていた木活字カレンダーはできませんでした。
さて、どうしよう。
2018年11月30日金曜日
インテロバング‽と金属活字 AMERICANA
調べ事があって活字見本帳をめくっていると、偶然、インテロバング「‽」に目が留まりました。
インテロバング「‽」が金属活字にもあったんだ、という事でこの書体を調べてみました。
以前にもブログに書いたことがありますが、疑問符「?」と感嘆符「!」の意を併せ持つインテロバング「‽」は、1962年にMartin K. Speckter氏によって作られたそうです。
過去ブログ記事
「? + ! = ‽」
どうやら市場の反応を確かめた後に他の書体にも導入していく計画だったようです。
自動鋳植機におされ1920年代をピークに手組み用活字の市場が縮小していくなか、ATFの期待ほど浸透しなかったようです。
残念ながらAMERICANA以降の活字に採用されることはなく、結果的にAMERICANAはインテロバング「‽」を持つ唯一の金属活字となりました。
AMERICANAは、短くて僅かに凹みを持つセリフ、大きなxハイト、短いアセンダーとディセンダー、アセンダーラインより僅かに短いキャップライン、広い幅といった特徴が、エレガンスへの回帰という当時のトレンドに合致して好評だったようです。
その為でしょうか、複数のフォントベンダーからデジタルフォントで復刻されていますが、残念ながらインテロバング「‽」は収録されていないようです。
ユニコードには設定がありますから(U+203D)、インテロバング「‽」が再び注目されることになれば収録されるかもしれませんね。
Richard Isbell氏はアメリカ人の両親のもと1924年にカナダで産まれ、幼少時にアメリカのデトロイトに戻ります。
1945年にゼネラルモータースでレタリングとデザインのキャリアをスタートし、キャリアアップを重ねました。
1980~90年代のキャディラック(セビル)、ビュイック、シボレーなどの見慣れたロゴタイプも彼の仕事です。
昔乗っていた車にも彼のデザインしたロゴタイプがありましたので、意外な接点を知って親しみを感じました。
1993年にATFの鋳造設備や資料などの資産がオークションにかけられた際、AMERICANAに関する資料を入手した方がその一部をflickrにアップロードされています。
参考画像
https://www.flickr.com/photos/53177163@N00/sets/72157626458523930/
PIED TYPE vol.2
ATFのオークションで鋳造機と母型を落札し、ATF活字の鋳造を引き継いだ方がいました。
ATF活字の鋳造は無事に引き継がれたかに見えましたが、、、。
その後の顛末はzine「PIED TYPE vol.2」に取り上げております。
ご興味のある方はぜひお買い求めください。
【PIED TYPE 取り扱い店】
(東京)
Readin’ Writin’ BOOKSTORE(東京都台東区寿2-4-7 Tel: 03-6321-7798)
First Universal Press(東京都台東区寿2-7-8 Tel: 03-5830-3238)
(神奈川)
築地活字(神奈川県横浜市南区吉野町5丁目28-2 Tel: 045-261-1597)
(大阪)
prism(大阪市北区大淀中3-8-11 Tel: 06-6453-2041)
オンラインショップでのお買い求めはこちら
出典
※1 MAC McGREW (1996) American Metal Typefaces of the Twentieth Century, New Rochelle, NY: Oak Knoll Books
※2 David Consuegra(2011) Classic Typefaces, NY: Allworth Press
インテロバング「‽」が金属活字にもあったんだ、という事でこの書体を調べてみました。
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| ※1 |
以前にもブログに書いたことがありますが、疑問符「?」と感嘆符「!」の意を併せ持つインテロバング「‽」は、1962年にMartin K. Speckter氏によって作られたそうです。
過去ブログ記事
「? + ! = ‽」
この書体は1966年(1965年という説もある)にRichard Isbell氏によってデザインされたAMERICANAといい、アメリカを代表する活字鋳造所ATFから金属活字としてリリースされました。
インテロバング「‽」(ATFではinterabangと呼んでいた)は、17世紀後半のクォーティションマークの登場以来初となる約物で、アメリカ人の手によるものということもあり、ATFはAMERICANAへの採用を決めました。どうやら市場の反応を確かめた後に他の書体にも導入していく計画だったようです。
自動鋳植機におされ1920年代をピークに手組み用活字の市場が縮小していくなか、ATFの期待ほど浸透しなかったようです。
残念ながらAMERICANA以降の活字に採用されることはなく、結果的にAMERICANAはインテロバング「‽」を持つ唯一の金属活字となりました。
AMERICANAは、短くて僅かに凹みを持つセリフ、大きなxハイト、短いアセンダーとディセンダー、アセンダーラインより僅かに短いキャップライン、広い幅といった特徴が、エレガンスへの回帰という当時のトレンドに合致して好評だったようです。
その為でしょうか、複数のフォントベンダーからデジタルフォントで復刻されていますが、残念ながらインテロバング「‽」は収録されていないようです。
ユニコードには設定がありますから(U+203D)、インテロバング「‽」が再び注目されることになれば収録されるかもしれませんね。
Richard Isbell氏はアメリカ人の両親のもと1924年にカナダで産まれ、幼少時にアメリカのデトロイトに戻ります。
1945年にゼネラルモータースでレタリングとデザインのキャリアをスタートし、キャリアアップを重ねました。
1980~90年代のキャディラック(セビル)、ビュイック、シボレーなどの見慣れたロゴタイプも彼の仕事です。
昔乗っていた車にも彼のデザインしたロゴタイプがありましたので、意外な接点を知って親しみを感じました。
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| ※2 |
参考画像
https://www.flickr.com/photos/53177163@N00/sets/72157626458523930/
PIED TYPE vol.2
ATFのオークションで鋳造機と母型を落札し、ATF活字の鋳造を引き継いだ方がいました。
ATF活字の鋳造は無事に引き継がれたかに見えましたが、、、。
その後の顛末はzine「PIED TYPE vol.2」に取り上げております。
ご興味のある方はぜひお買い求めください。
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| PIED TYPE vol.2 1,080円(税込) |
【PIED TYPE 取り扱い店】
(東京)
Readin’ Writin’ BOOKSTORE(東京都台東区寿2-4-7 Tel: 03-6321-7798)
First Universal Press(東京都台東区寿2-7-8 Tel: 03-5830-3238)
(神奈川)
築地活字(神奈川県横浜市南区吉野町5丁目28-2 Tel: 045-261-1597)
(大阪)
prism(大阪市北区大淀中3-8-11 Tel: 06-6453-2041)
オンラインショップでのお買い求めはこちら
出典
※1 MAC McGREW (1996) American Metal Typefaces of the Twentieth Century, New Rochelle, NY: Oak Knoll Books
※2 David Consuegra(2011) Classic Typefaces, NY: Allworth Press
2018年5月19日土曜日
手漉き和紙と活字組版
アメリカでの作品販売で大変お世話になっているKUJIRAのSachikoさまから名刺作成のご依頼を頂きました。
日本のアーティストの作品をアメリカでご紹介されているということもあり、用紙は手漉き和紙をお勧めさせて頂きまして、土佐の楮に決定。 屋号にピッタリのアンティークの版が偶然ありましたので、これもお勧めしてデザイン完成。
刷り色はシルバーを基調にしたブルーグレーを調色。 海を渡って無事お納めできました。
日本のアーティストの作品をアメリカでご紹介されているということもあり、用紙は手漉き和紙をお勧めさせて頂きまして、土佐の楮に決定。 屋号にピッタリのアンティークの版が偶然ありましたので、これもお勧めしてデザイン完成。
刷り色はシルバーを基調にしたブルーグレーを調色。 海を渡って無事お納めできました。
2018年1月4日木曜日
新年のご挨拶と今年の抱負
新年明けましておめでとうございます。
昨年は1点ものの作品から1万枚のビジネスカードまで多種多様なご依頼をいただきまして有難うございました。
デジタルデータから製版する樹脂凸版、金属凸版のみならず、木活字と金属活字のストックを増強して活字によるデザインワークを少しづつ幅を拡げ、メディアにも取り上げられました。
引き続き活字を充実させ、デザインのバリエーションを増やしていくとともに、活字鋳造所とも連携を深めて活字の使用の機会を増やしていきたいと考えています。
従来より和紙の産地に足を運び、積極的に和紙のご提案に注力して参りましたが、昨秋に訪問した土佐和紙の産地でお願いしている特漉きはテストを終え、春頃を目途に完成の見込みです。
今年も引き続き自ら産地に足を運んで厳選した和紙をご要望に応じてご提案させていただきます。
定期的に開催しているワークショップでは、気楽に楽しめる活字クラスなど若い方が気軽に楽しめるカジュアルなクラスを増やしたいと考えています。
また、昨年、作品制作の依頼で実験的に行った金属凸版に水性インキを用いた滲みの創作のように、常識に捕らわれない手法も取り入れていきたいと考えています。
昨年は例年よりご縁があって多くの手フートをレスキューしました。
引き続きプライベートプレスの機材の入手、メンテナンス、製版のサポートを継続していきます。
特に軽視されがちな安全に関する情報の提供に注力し、100%天然植物抽出油の洗浄液や活字用手洗いせっけん液など資材販売にも注力して参ります。
一昨年で一区切りとしたアメリカへの修行の旅の次のステップとしてシカゴのセールスパートナーに在庫販売をお願いし、念願の通年販売をスタートすることができました。
シカゴの公的機関でのグループ展にもお誘いいただき、今夏を目標に企画を温めているところです。
アメリカの修行の旅で見聞したことを紹介する目的で創刊したzine「Pied Type」の2号の原稿に着手しました。
年内の早いうちに発行したいと思います。
活版印刷をベースに、樹脂版の製版から、箔押し、バーコ印刷、小口染め、型抜きなどの特殊加工まで自社で一貫して行える印刷所としての強みを活かし、本年もクライアント様のあらゆるニーズにお応えできる印刷・加工のプロフェッショナルサービスを提供して参る所存です。
2018年も引き続き何卒よろしくお願いいたします。
(業務内容)
活版印刷・特殊加工およびデザイン制作(なにわ活版印刷所)
樹脂凸版の製版サービス(なにわレタープレス製版所)
ワークショップの運営(活版ワークショップ大阪)
活字・活版印刷機材の輸入販売(なにわ活字店)
中古活版印刷機の整備・斡旋(手フート☆レスキュー隊)
追伸 「Pied Type」2号の原稿を書きながら脱線した妄想を記す。
実は妄想半分、本気半分(笑)
(妄想その1)
活字の高さを世界共通規格とし、機械のメンテや母型の入手のしやすさや新刻の実績からアメリカで稼働台数の多いモノタイプの鋳造機を標準機とし、各国独自の母型を鋳込める様に治具を製作。
これにより、母型や活字製品が国際的マーケットで取り引きできるようになる。
(妄想その2)
楮や三椏を機械抄きで輸入紙のコットンペーパー並みの厚さに抄き、洋紙並みに身近な厚物和紙として活版印刷で利用。
昨年は1点ものの作品から1万枚のビジネスカードまで多種多様なご依頼をいただきまして有難うございました。
デジタルデータから製版する樹脂凸版、金属凸版のみならず、木活字と金属活字のストックを増強して活字によるデザインワークを少しづつ幅を拡げ、メディアにも取り上げられました。
引き続き活字を充実させ、デザインのバリエーションを増やしていくとともに、活字鋳造所とも連携を深めて活字の使用の機会を増やしていきたいと考えています。
従来より和紙の産地に足を運び、積極的に和紙のご提案に注力して参りましたが、昨秋に訪問した土佐和紙の産地でお願いしている特漉きはテストを終え、春頃を目途に完成の見込みです。
今年も引き続き自ら産地に足を運んで厳選した和紙をご要望に応じてご提案させていただきます。
定期的に開催しているワークショップでは、気楽に楽しめる活字クラスなど若い方が気軽に楽しめるカジュアルなクラスを増やしたいと考えています。
また、昨年、作品制作の依頼で実験的に行った金属凸版に水性インキを用いた滲みの創作のように、常識に捕らわれない手法も取り入れていきたいと考えています。
昨年は例年よりご縁があって多くの手フートをレスキューしました。
引き続きプライベートプレスの機材の入手、メンテナンス、製版のサポートを継続していきます。
特に軽視されがちな安全に関する情報の提供に注力し、100%天然植物抽出油の洗浄液や活字用手洗いせっけん液など資材販売にも注力して参ります。
一昨年で一区切りとしたアメリカへの修行の旅の次のステップとしてシカゴのセールスパートナーに在庫販売をお願いし、念願の通年販売をスタートすることができました。
シカゴの公的機関でのグループ展にもお誘いいただき、今夏を目標に企画を温めているところです。
アメリカの修行の旅で見聞したことを紹介する目的で創刊したzine「Pied Type」の2号の原稿に着手しました。
年内の早いうちに発行したいと思います。
活版印刷をベースに、樹脂版の製版から、箔押し、バーコ印刷、小口染め、型抜きなどの特殊加工まで自社で一貫して行える印刷所としての強みを活かし、本年もクライアント様のあらゆるニーズにお応えできる印刷・加工のプロフェッショナルサービスを提供して参る所存です。
2018年も引き続き何卒よろしくお願いいたします。
(業務内容)
活版印刷・特殊加工およびデザイン制作(なにわ活版印刷所)
樹脂凸版の製版サービス(なにわレタープレス製版所)
ワークショップの運営(活版ワークショップ大阪)
活字・活版印刷機材の輸入販売(なにわ活字店)
中古活版印刷機の整備・斡旋(手フート☆レスキュー隊)
追伸 「Pied Type」2号の原稿を書きながら脱線した妄想を記す。
実は妄想半分、本気半分(笑)
(妄想その1)
活字の高さを世界共通規格とし、機械のメンテや母型の入手のしやすさや新刻の実績からアメリカで稼働台数の多いモノタイプの鋳造機を標準機とし、各国独自の母型を鋳込める様に治具を製作。
これにより、母型や活字製品が国際的マーケットで取り引きできるようになる。
(妄想その2)
楮や三椏を機械抄きで輸入紙のコットンペーパー並みの厚さに抄き、洋紙並みに身近な厚物和紙として活版印刷で利用。
2017年11月14日火曜日
活版の楽しさ【光の版画】
前回の
活版の楽しさ【インスピレーション】
のつづきです。
樹脂版は活字と同様に、とても魅力的な版です。
光によって硬化する樹脂の特性を利用した版がアメリカのタイム社から発表されたのが1957年(昭和32年)です。
活版印刷の歴史からみれば最新の技術と言えるかもしれませんが、自分よりも先に誕生したという点では長らく実績を積み上げてきた先輩です。
その後各社から様々のタイプの感光性樹脂凸版が発売されるに至り、1970年には日本の新聞社にも導入されました。
今ではメインユーザーのシールラベル業界に向けて様々な特性を持った樹脂版が上市されています。
過剰な印圧を掛けて文字や線画が太るから使えないという向きもありますが、それは使う側の勝手な理屈であって樹脂版には何の罪もありません。
金属版より安価であることから、安売りの道具として使うことにも違和感を感じています。
硬さのバリエーションがあることや、インキの着肉性の良さ、細密表現などの利点をどう活かすかという使い手の力量が問われる版であり、私が自家製版に拘る理由でもあります。
10年ほど樹脂版の製版をするなかで思うのが、樹脂版は「光の版画」と言えるということ。
露光の加減によって細密な表現のニュアンスも変わってくるのです。
また、データから出力したネガフィルムだけでなく、手工的に製作したフィルムを使えば表現のバリエーションが増やせます。
光を遮断すれば良いので、物質を直接置いても構いません。
下のフィルムはPETフィルムに霧吹きで水玉をつくり、その上から缶スプレーで着色したものです。
この手法で制作したのがこれ。
まず地色のベタを刷り、次に水玉模様の版を琵琶湖の形にくり抜いて刷り、最後に木活字と金属活字という工程です。
「LAKE BIWA」
マーブリング、墨流し、スポッタリング(ブラシに含ませたインクをはじく)、スクラッチ(ひっかく)など、いろんな技法が応用できますね。
スポッタリングで作った版でグラデーション刷り。
木版を刷り重ねて。
文字を木活字で刷って完成。
「YOU&ME」
凸版とは異なる製版テクニックが必要ですが、凹版を製版することもできます。
墨流しの技法で制作したフィルムを使って制作した凹版のプリント。
「Quo moriture ruis? 」
ここにも不自由さの中に自由を感じています。
活版の楽しさ【インスピレーション】
のつづきです。
樹脂版は活字と同様に、とても魅力的な版です。
光によって硬化する樹脂の特性を利用した版がアメリカのタイム社から発表されたのが1957年(昭和32年)です。
活版印刷の歴史からみれば最新の技術と言えるかもしれませんが、自分よりも先に誕生したという点では長らく実績を積み上げてきた先輩です。
その後各社から様々のタイプの感光性樹脂凸版が発売されるに至り、1970年には日本の新聞社にも導入されました。
今ではメインユーザーのシールラベル業界に向けて様々な特性を持った樹脂版が上市されています。
過剰な印圧を掛けて文字や線画が太るから使えないという向きもありますが、それは使う側の勝手な理屈であって樹脂版には何の罪もありません。
金属版より安価であることから、安売りの道具として使うことにも違和感を感じています。
硬さのバリエーションがあることや、インキの着肉性の良さ、細密表現などの利点をどう活かすかという使い手の力量が問われる版であり、私が自家製版に拘る理由でもあります。
10年ほど樹脂版の製版をするなかで思うのが、樹脂版は「光の版画」と言えるということ。
露光の加減によって細密な表現のニュアンスも変わってくるのです。
また、データから出力したネガフィルムだけでなく、手工的に製作したフィルムを使えば表現のバリエーションが増やせます。
光を遮断すれば良いので、物質を直接置いても構いません。
下のフィルムはPETフィルムに霧吹きで水玉をつくり、その上から缶スプレーで着色したものです。
この手法で制作したのがこれ。
まず地色のベタを刷り、次に水玉模様の版を琵琶湖の形にくり抜いて刷り、最後に木活字と金属活字という工程です。
「LAKE BIWA」
マーブリング、墨流し、スポッタリング(ブラシに含ませたインクをはじく)、スクラッチ(ひっかく)など、いろんな技法が応用できますね。
スポッタリングで作った版でグラデーション刷り。
木版を刷り重ねて。
文字を木活字で刷って完成。
「YOU&ME」
凸版とは異なる製版テクニックが必要ですが、凹版を製版することもできます。
墨流しの技法で制作したフィルムを使って制作した凹版のプリント。
「Quo moriture ruis? 」
ここにも不自由さの中に自由を感じています。
2017年11月7日火曜日
活版の楽しさ【インスピレーション】
以前に取材を受けた「す・またん!」(読売テレビ)と「おはよう関西」(NHK)の放送が終わりました。
2番組とも異なる視点で活版印刷の魅力を取り上げていただけて良かったと思います。
おはよう関西(NHK)11月6日(月)放送分の動画はこちら(期間限定です)
どちらも短いニュース番組でしたので、伝えきれなかった魅力について書き加えたいと思います。
「す・またん!」で取り上げていただいた樹脂版の魅力については後日お話しすることにして、「おはよう関西」で触れていただいた、「紙と版に向き合う中で多様なデザインを生み出す表現方法」について。
文章を考えながら組版をするとき、活字とコンピュータでは言葉の選び方が変わってくる・・・両方の組版を知る方からそんな声を聞くことがあります。
活字を拾って組版をするには、時間が掛かるし、制約も多くなります。
また、一旦組んだ組版を大幅に修正するのも大変な手間が掛かります。
時間も手間もかかる分、言葉選びに影響を与えているのかもしれません。
活字という物質の重みが、言葉の重みに重なって感じられるからかもしれません。
活字が印刷の主役だった時代から写植、コンピュータの時代に移り、活字はとても不便な道具になりました。
その1つに書体やサイズごとに揃えなければならないことが挙げられます。
弊社は1980年代に全ての活字と活版印刷機を処分したため、この10年であらたに集めなおす必要がありました。
自身の作品づくりにおいて使いたいサイズや書体が無いということが頻繁にあるため、手持ちの活字でいかに表現するかに苦心することになる訳です。
例えばこれは大文字のPですが・・・
上下を逆さにして小文字のdとして使ってみたり。
感嘆符と疑問符が一緒になったインテロバングを眺めていたら・・・
思いついたことばを刷ってみたり。
活字が目や口に見えてきたり。
ハロウィンのカボチャに見えてきたり。
干支に見えてきたり。
いろんな書体をパズルのように組み合わせたり。
文字と装飾活字を組み合わせてバンドのロゴをデザインしたり。
下に伸びる5本線は5人のメンバーと、リズム、ダイナミクスの意を込めて。
私はコンピュータでのデザインは全く出来ないのですが、活字を眺めたり触ったりしているとインスピレーションが湧いてくるのです。
それは不自由さの中に自由を感じるという不思議な感覚です。
定期的に開催しているワークショップでは、樹脂版を用いたレギュラークラスの他、金属活字や木活字を組む活字クラスがあります。
来年からスタートする、いろいろ木活字クラスでは、様々のデザインの木活字からインスピレーションを受けて作品づくりをします。
珍しいオーナメントも使えます。
組み合わせて絵柄を作るのも楽しいです。
活字から湧いてくるインスピレーションを一緒に刷り取ってみませんか。
活版ワークショップ大阪
http://www.did.co.jp/nanikatsu/workshop/
2番組とも異なる視点で活版印刷の魅力を取り上げていただけて良かったと思います。
おはよう関西(NHK)11月6日(月)放送分の動画はこちら(期間限定です)
どちらも短いニュース番組でしたので、伝えきれなかった魅力について書き加えたいと思います。
「す・またん!」で取り上げていただいた樹脂版の魅力については後日お話しすることにして、「おはよう関西」で触れていただいた、「紙と版に向き合う中で多様なデザインを生み出す表現方法」について。
文章を考えながら組版をするとき、活字とコンピュータでは言葉の選び方が変わってくる・・・両方の組版を知る方からそんな声を聞くことがあります。
活字を拾って組版をするには、時間が掛かるし、制約も多くなります。
また、一旦組んだ組版を大幅に修正するのも大変な手間が掛かります。
時間も手間もかかる分、言葉選びに影響を与えているのかもしれません。
活字という物質の重みが、言葉の重みに重なって感じられるからかもしれません。
活字が印刷の主役だった時代から写植、コンピュータの時代に移り、活字はとても不便な道具になりました。
その1つに書体やサイズごとに揃えなければならないことが挙げられます。
弊社は1980年代に全ての活字と活版印刷機を処分したため、この10年であらたに集めなおす必要がありました。
自身の作品づくりにおいて使いたいサイズや書体が無いということが頻繁にあるため、手持ちの活字でいかに表現するかに苦心することになる訳です。
例えばこれは大文字のPですが・・・
上下を逆さにして小文字のdとして使ってみたり。
感嘆符と疑問符が一緒になったインテロバングを眺めていたら・・・
思いついたことばを刷ってみたり。
活字が目や口に見えてきたり。
ハロウィンのカボチャに見えてきたり。
干支に見えてきたり。
いろんな書体をパズルのように組み合わせたり。
文字と装飾活字を組み合わせてバンドのロゴをデザインしたり。
下に伸びる5本線は5人のメンバーと、リズム、ダイナミクスの意を込めて。
私はコンピュータでのデザインは全く出来ないのですが、活字を眺めたり触ったりしているとインスピレーションが湧いてくるのです。
それは不自由さの中に自由を感じるという不思議な感覚です。
定期的に開催しているワークショップでは、樹脂版を用いたレギュラークラスの他、金属活字や木活字を組む活字クラスがあります。
来年からスタートする、いろいろ木活字クラスでは、様々のデザインの木活字からインスピレーションを受けて作品づくりをします。
珍しいオーナメントも使えます。
組み合わせて絵柄を作るのも楽しいです。
活字から湧いてくるインスピレーションを一緒に刷り取ってみませんか。
活版ワークショップ大阪
http://www.did.co.jp/nanikatsu/workshop/
2017年10月21日土曜日
活版westに出展しました
10月14日(土)15日(日)に開催された活版WESTに参加してきました。
なに活は14日のみの出展でしたが、開場間もなくから終日にわたって多くのお客さまがご来場されていました。
関東や海外からのお客さまにもお越しいただいて、会場は熱気に溢れていました。
活字鋳造が途絶えた関西の地で、今回、私はどうしても現役の鋳造所の活字を紹介したいと思っていました。
そして、築地活字の平工さんにご協力をいただいて活字セットの展示販売を行うことができました。
平工さんご自身にもご来場いただき、お客さまへのご説明もお願いすることができました。
お客さまと作品制作のプロセスをお話しする中で、活字鋳造の今を知っていただく機会ともなった事は嬉しい限りです。
複数のメディアの取材もあり、これからさらに関西の活版シーンは盛り上がってくることでしょう。
凹みやカスレをきっかけに興味を持たれた方たちが、さらに多くの活版の魅力に触れていただくきっかけになれば嬉しい限りです。
直近では来週24日(火)読売テレビの朝の番組「す・またん!」で活版を取り上げるそうです。
予定時間は6時25分ころとお聞きしています。
なに活も撮影にご協力させていただきましたので、ぜひご覧ください。
最後になりましたが、ご来場いただきました皆さまと、企画・運営を担っていただいた活版WEST実行委員会の皆さまに改めて御礼申し上げます。
なに活は14日のみの出展でしたが、開場間もなくから終日にわたって多くのお客さまがご来場されていました。
関東や海外からのお客さまにもお越しいただいて、会場は熱気に溢れていました。
活字鋳造が途絶えた関西の地で、今回、私はどうしても現役の鋳造所の活字を紹介したいと思っていました。
そして、築地活字の平工さんにご協力をいただいて活字セットの展示販売を行うことができました。
平工さんご自身にもご来場いただき、お客さまへのご説明もお願いすることができました。
お客さまと作品制作のプロセスをお話しする中で、活字鋳造の今を知っていただく機会ともなった事は嬉しい限りです。
複数のメディアの取材もあり、これからさらに関西の活版シーンは盛り上がってくることでしょう。
凹みやカスレをきっかけに興味を持たれた方たちが、さらに多くの活版の魅力に触れていただくきっかけになれば嬉しい限りです。
直近では来週24日(火)読売テレビの朝の番組「す・またん!」で活版を取り上げるそうです。
予定時間は6時25分ころとお聞きしています。
なに活も撮影にご協力させていただきましたので、ぜひご覧ください。
最後になりましたが、ご来場いただきました皆さまと、企画・運営を担っていただいた活版WEST実行委員会の皆さまに改めて御礼申し上げます。
2017年9月29日金曜日
メディアの取材を受けることにしたのです
これまでメディアの取材は一切お断りしていたのですが、あるディレクターさんとの出会いで考えを改めることにしました。
今日は二度目のミーティング。
正式に取材をお受けすることにしました。
私が活版をはじめて10年。
お仕事のご依頼やワークショップを通じてたくさんの方との出会いがありました。
ただ残念なことに、活版に飽きてしまった方もたくさん見てきました。
これまでのメディアでの取り上げられ方はステレオタイプで、凹みが、味わいが、風合いがといった調子。
確かにそれは活版の魅力の1つではあるけれど、それだけじゃ直ぐに飽きちゃうのは目に見えています。
もっと活版の楽しさがあるのに、、、そんな思いでワークショップを続けてきました。
そんな活版ギークの話しを聞きたいと会いにきてくれたのがそのディレクター氏。
若いディレクター氏は、なぜ今も活版印刷なの?と問いかけてきます。
短い時間の中でどこまで語れるか判りませんが、自分の想いを話してみたいと思います。
今日は二度目のミーティング。
正式に取材をお受けすることにしました。
私が活版をはじめて10年。
お仕事のご依頼やワークショップを通じてたくさんの方との出会いがありました。
ただ残念なことに、活版に飽きてしまった方もたくさん見てきました。
これまでのメディアでの取り上げられ方はステレオタイプで、凹みが、味わいが、風合いがといった調子。
確かにそれは活版の魅力の1つではあるけれど、それだけじゃ直ぐに飽きちゃうのは目に見えています。
もっと活版の楽しさがあるのに、、、そんな思いでワークショップを続けてきました。
そんな活版ギークの話しを聞きたいと会いにきてくれたのがそのディレクター氏。
若いディレクター氏は、なぜ今も活版印刷なの?と問いかけてきます。
短い時間の中でどこまで語れるか判りませんが、自分の想いを話してみたいと思います。
2017年8月7日月曜日
手漉き紙と手組みの活字組版と
名塩の手漉き紙で名刺を作りたいとのことで、ご相談をいただきました。
地産地消とでも言えましょうか、お住まいの近くで漉かれた紙を使いたいとのことで名塩和紙のご指名でした。
名塩の谷徳製紙所さんと洪哉さんは以前、ブログでも取り上げましたが、雁皮や漉き返し(再生紙)に六甲山系の土粉(泥土)を配合するのが特長です。
泥土には白、青、黄、茶の4色あり、混色してつくる白茶をあわせて5色のバリエーションがあります。
今回は青と黄でお作りすることになりました。
「名塩和紙の過去、現在、未来を見に行く」
http://kappan.did.co.jp/2013/09/blog-post.html
お客さまは帽子を創っておられる作家さんで、海外出張も有るという事で欧文名刺を作成したいとのことでした。
活字組版をご希望で工場見学も兼ねて書体を見たいということでご来社いただきました。
活字を使って紙を凹ませる刷りはやらないので、まず最初にご説明を。
幸いにも凹みはご希望でありませんでした。
続いて伝統的な書体とユニークなディスプレー書体をご覧いただきながら、特徴や由来などをご説明させていただきました。
ちょうど校正機が空いていたので刷ってしまうのが早いということで、お客さまのイメージをお聞きしながら書体の候補を絞っていきました。
校正刷りではギャレーマグネットという磁石で組版を固定することが多いです。
すごく強力な磁石なので、ずれることはありません。
デザインの方向性が決まったところで、次は刷り色の打ち合わせ。
青の方はスミ、黄の方は濃茶にすることに。
紙の裏表についてお尋ねがあり、裏面のラフな素材感も捨てがたいとのこと。
そこで黄は裏面に、青は表に刷る事になりました。
校正刷りのやり取りで微修正を重ねて校了をいただき、いよいよ本刷りです。
パルプを配合した耳付き紙は自動機で刷ることもありますが、耳付き紙は基本的に手フートで刷っていきます。
耳の形状や紙厚を確認しながら1枚づつ丁寧に刷っていますので自動機よりも時間が掛るため、印刷費もちょっぴり割高になりますがご容赦ください。
活字組版の位置合わせには欧米で一般的なゲージピンを使っています。
位置決めした後の微修正はこれが一番使いやすいです。
カチャーン、カリカリカリ…心地よいリズムとインキの匂いに包まれて。
時折不思議そうに眺める通行人の視線を感じながらの印刷タイム。
(お客さまのメールから)
凄く素敵な名刺になり、大変嬉しいです。
お仕事場にも行かせて頂き、何度も相談に乗って頂きまして、本当にありがとうございました。
これからも、宜しくお願いします。
***********************************
お客さまにはお喜びいただけたようで良かったです。
お話させていただく中で、どんどんアイデアが膨らんでいく過程がとても楽しかったお仕事でした。
想いをカタチにする仕事ですから、その想いを共有するというプロセスをこれからも大切にしたいです。
スピード重視の世の中ですが、これだけは譲れないトコです。
地産地消とでも言えましょうか、お住まいの近くで漉かれた紙を使いたいとのことで名塩和紙のご指名でした。
名塩の谷徳製紙所さんと洪哉さんは以前、ブログでも取り上げましたが、雁皮や漉き返し(再生紙)に六甲山系の土粉(泥土)を配合するのが特長です。
泥土には白、青、黄、茶の4色あり、混色してつくる白茶をあわせて5色のバリエーションがあります。
今回は青と黄でお作りすることになりました。
「名塩和紙の過去、現在、未来を見に行く」
http://kappan.did.co.jp/2013/09/blog-post.html
お客さまは帽子を創っておられる作家さんで、海外出張も有るという事で欧文名刺を作成したいとのことでした。
活字組版をご希望で工場見学も兼ねて書体を見たいということでご来社いただきました。
活字を使って紙を凹ませる刷りはやらないので、まず最初にご説明を。
幸いにも凹みはご希望でありませんでした。
続いて伝統的な書体とユニークなディスプレー書体をご覧いただきながら、特徴や由来などをご説明させていただきました。
校正刷りではギャレーマグネットという磁石で組版を固定することが多いです。
すごく強力な磁石なので、ずれることはありません。
デザインの方向性が決まったところで、次は刷り色の打ち合わせ。
青の方はスミ、黄の方は濃茶にすることに。
紙の裏表についてお尋ねがあり、裏面のラフな素材感も捨てがたいとのこと。
そこで黄は裏面に、青は表に刷る事になりました。
校正刷りのやり取りで微修正を重ねて校了をいただき、いよいよ本刷りです。
パルプを配合した耳付き紙は自動機で刷ることもありますが、耳付き紙は基本的に手フートで刷っていきます。
耳の形状や紙厚を確認しながら1枚づつ丁寧に刷っていますので自動機よりも時間が掛るため、印刷費もちょっぴり割高になりますがご容赦ください。
活字組版の位置合わせには欧米で一般的なゲージピンを使っています。
位置決めした後の微修正はこれが一番使いやすいです。
カチャーン、カリカリカリ…心地よいリズムとインキの匂いに包まれて。
時折不思議そうに眺める通行人の視線を感じながらの印刷タイム。
(お客さまのメールから)
凄く素敵な名刺になり、大変嬉しいです。
お仕事場にも行かせて頂き、何度も相談に乗って頂きまして、本当にありがとうございました。
これからも、宜しくお願いします。
***********************************
お客さまにはお喜びいただけたようで良かったです。
お話させていただく中で、どんどんアイデアが膨らんでいく過程がとても楽しかったお仕事でした。
想いをカタチにする仕事ですから、その想いを共有するというプロセスをこれからも大切にしたいです。
スピード重視の世の中ですが、これだけは譲れないトコです。
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