どんな紙を作るか悩んだ結果、羊さんのウンチから作ってみることに。
果たして紙はできるでしょうか?
早速、羊さんに協力してもらいます。
せっせとウンチを集めていると、不思議そうな顔をした男の子の兄弟がやって来て、「ウンチを拾って何をするのですか?」と聞かれました。
「紙を作るねん」と答えると、また不思議そうな顔をしていました。
(とても礼儀正しい子で感心しました)
まず初めに大きな石やゴミを取り除きます。
拾っている時は気になりませんでしたが、少し臭いがありましたので、外で作業することに。
続いて水洗いします。
漂白剤を加えて火にかけます。
少しずつほぐれて、植物の繊維が見えてきました。
濾しながら煮ていきます。
ここまで洗うと、もう臭いも気になりません。
ザル一杯だったウンチが、ここまで嵩が減りました。
漉く準備にかかります。
繊維がすぐ沈むので、ネリを加えてみました。
いよいよ本番。
とりあえず漉くことには成功。
紙らしきものが・・・
草の緑色が残っています。
プレスして脱水します。
あとは乾燥を待つばかり。
羊のウンチだけだと繊維がごつく、もろい紙になりそうだったので、楮を混ぜた紙も漉いてみました。
右上の緑の2枚が、羊のウンチ100%紙です。
ざっくりした草の繊維のため、表面は大変ラフです。
筆記適性や印刷適性は期待できそうにありませんが、紙と言って良い出来だと思います。
(結論)羊さんのウンチから紙を作ることができる!