用紙の厚みは0.4mm以上が望ましいのですが、同じ厚みでも銘柄によって凹み方に違いが出ます。
フワフワした腰の無い紙とか硬い紙は、思ったように凹みが出ないことがあります。
そういう銘柄に過剰な印圧を加えてみても、線画の周囲が歪んで醜く盛り上がったり、裏面に影響が出たりするだけだったりします。
そこで誰にでも簡単に凹み易い紙を見つける方法をご紹介します。
それは…、机などに直接紙を置き、爪を立てて押す。
これだけです。
複数の銘柄を比較するときは、力加減をできるだけ一定にするのがポイントです。
凹み具合に関する要素は他にも版の面積、デザイン(ベタor線画)、印刷機の種類(プラテンorシリンダー)がありますので参考程度の情報にはなりますが、だいたいの傾向はつかめると思います。
左から、気泡紙U、ディープマット、クレーンレトラです。
コットン100%のクレーンレトラは、アメリカで定番の銘柄だけに良く凹みます。
ディープマットも良い感じです。
気泡紙Uはあまり凹みませんでした。