新年明けましておめでとうございます。
昨年は1点ものの作品から1万枚のビジネスカードまで多種多様なご依頼をいただきまして有難うございました。
デジタルデータから製版する樹脂凸版、金属凸版のみならず、木活字と金属活字のストックを増強して活字によるデザインワークを少しづつ幅を拡げ、メディアにも取り上げられました。
引き続き活字を充実させ、デザインのバリエーションを増やしていくとともに、活字鋳造所とも連携を深めて活字の使用の機会を増やしていきたいと考えています。
従来より和紙の産地に足を運び、積極的に和紙のご提案に注力して参りましたが、昨秋に訪問した土佐和紙の産地でお願いしている特漉きはテストを終え、春頃を目途に完成の見込みです。
今年も引き続き自ら産地に足を運んで厳選した和紙をご要望に応じてご提案させていただきます。
定期的に開催しているワークショップでは、気楽に楽しめる活字クラスなど若い方が気軽に楽しめるカジュアルなクラスを増やしたいと考えています。
また、昨年、作品制作の依頼で実験的に行った金属凸版に水性インキを用いた滲みの創作のように、常識に捕らわれない手法も取り入れていきたいと考えています。
昨年は例年よりご縁があって多くの手フートをレスキューしました。
引き続きプライベートプレスの機材の入手、メンテナンス、製版のサポートを継続していきます。
特に軽視されがちな安全に関する情報の提供に注力し、100%天然植物抽出油の洗浄液や活字用手洗いせっけん液など資材販売にも注力して参ります。
一昨年で一区切りとしたアメリカへの修行の旅の次のステップとしてシカゴのセールスパートナーに在庫販売をお願いし、念願の通年販売をスタートすることができました。
シカゴの公的機関でのグループ展にもお誘いいただき、今夏を目標に企画を温めているところです。
アメリカの修行の旅で見聞したことを紹介する目的で創刊したzine「Pied Type」の2号の原稿に着手しました。
年内の早いうちに発行したいと思います。
活版印刷をベースに、樹脂版の製版から、箔押し、バーコ印刷、小口染め、型抜きなどの特殊加工まで自社で一貫して行える印刷所としての強みを活かし、本年もクライアント様のあらゆるニーズにお応えできる印刷・加工のプロフェッショナルサービスを提供して参る所存です。
2018年も引き続き何卒よろしくお願いいたします。
(業務内容)
活版印刷・特殊加工およびデザイン制作(なにわ活版印刷所)
樹脂凸版の製版サービス(なにわレタープレス製版所)
ワークショップの運営(活版ワークショップ大阪)
活字・活版印刷機材の輸入販売(なにわ活字店)
中古活版印刷機の整備・斡旋(手フート☆レスキュー隊)
追伸 「Pied Type」2号の原稿を書きながら脱線した妄想を記す。
実は妄想半分、本気半分(笑)
(妄想その1)
活字の高さを世界共通規格とし、機械のメンテや母型の入手のしやすさや新刻の実績からアメリカで稼働台数の多いモノタイプの鋳造機を標準機とし、各国独自の母型を鋳込める様に治具を製作。
これにより、母型や活字製品が国際的マーケットで取り引きできるようになる。
(妄想その2)
楮や三椏を機械抄きで輸入紙のコットンペーパー並みの厚さに抄き、洋紙並みに身近な厚物和紙として活版印刷で利用。