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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
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大阪府公安委員会 第62113R030016号 株式会社大同印刷所

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2010年12月27日月曜日

年末年始休業のご案内

本年、皆様には大変お世話になりました。
心より御礼申し上げます。

今年は動力式の活版印刷機の入手に始まり、オーバーホール、操作の訓練、資材の輸入、Webの開設、ワークショップの企画など、目まぐるしくあっという間の1年でした。
紙と印刷を愛するたくさんの方々との出会いがあり、多くの気づき・学びを得ることができました。
お陰様でスタッフ一同成長できた事、お客さまにお喜びのご声援を頂けた事を大変嬉しく思います。
重ねて御礼申し上げます。

さて、誠に勝手ながら12月29日(水)~1月4日(火)を年末年始の休業日とさせていただきます。
期間中は何かとご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

ご紹介しきれないほど個性豊かな紙たちが、まだまだ沢山あります。
その個性を活かす印刷や加工があります。
新年も皆様と共に「心に残る印刷」を目指して参りたいと存じます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

いよいよ寒さが厳しくなって参りました。
ご自愛の上、どうぞ良いお年をお迎えください。

2010年12月14日火曜日

活字のふるさとを訪ねて(4)

モトヤさんの活字資料館のレポート最終回です。

【自動フート印刷機】
動力式の活版印刷機がありました。
このタイプの実物を見るのは初めてです。
手フートにモーターを付け加えた構造で、インキの供給と圧胴の動きが自動化されていますが、給紙と排紙は手フートと同様に手で行います。
手フートと比べると、インキを溜めておくインキ壺がある、インキローラーが1本多い(3本)などの特長があり、生産性と品質の向上が図られています。



















インキ壺が付いています


インキローラーは芯棒だけになっていました


【和文タイプ・ワードプロセッサ】
活字が形を変えて進化していく過程ですね。
活字をインクリボン越しに紙に押し当てて印字をします。
僅かに子供の頃の記憶に残っている程度で、こちらも詳しくありません。
資料の撮影に夢中で、残念ながら解説を聞き逃してしまいました。
次の機会にはぜひこの時代を学びたいです。
メカ好き男子にとっては格好の被写体ですので、とりあえず写真だけでも。



 

【活版活字とタイプ活字】
活版活字は鉛を主成分としたアンチモニー・錫の合金ですが、タイプ活字は亜鉛を主成分としたアルミニウム・銅の合金です。
その成分の違いにより、タイプ活字は活版活字よりも硬く、鋳造温度も異なります。
(活版活字は300度前後、タイプ活字は420度前後)
また、形状面の違いとして、タイプ活字のネッキ(切り欠いた溝)は活版活字のそれよりも大きくなっている事と、タイプ活字の字面はタイプレスのプラテンの曲面率に合わせた曲面活字になっています。この曲面活字は、モトヤ様の特許なんだそうです。
タイプ活字の母型も、ベントン彫刻機によって彫られた父型から作っていたそうです。

タイプ活字(写真提供モトヤ様)


















 
活版活字(写真提供モトヤ様)















【歴史に学ぶ】
先人の知恵と工夫による進化の過程と情熱の証を、この活字資料館で学ぶことができました。
また、文字の美しさ、可読性という活字の設計ポリシーはデジタルフォントにも引き継がれ、メディアや用途など現代のニーズを取り入れながら進化を続けていました。
私にとってこの活字資料館はノスタルジアに浸る場所ではなく、未来を考える場所となりました。



 進むべき道に迷ったとき、
歴史に学ぶ「活字資料館」を再訪しようと思います。
最後にモトヤの皆様には大変お世話になり、誠にありがとうございました。
特に野口様には過去の社内報まで遡って資料をご提供頂きました。
重ねて御礼申し上げます。

了

2010年12月10日金曜日

活字のふるさとを訪ねて(3)

モトヤさんの活字資料館には、まだまだ見どころがあります。

【閲覧可能な資料】
書体見本や技術資料など、大正~昭和にかけての貴重な資料を閲覧することができます。
インキローラーの広告に載っている、膠やゴム製との性能比較が興味深いです。
その昔、猛暑の時期には膠でできたローラーは溶けてしまい、仕事にならなかったと聞いていたのですが、それを裏付ける資料に出会えて感激です。
ビニール・ローラーとありますが、どの様な物だったのでしょうか。ウレタンローラーのことかな?




【書体見本】
大正から昭和初期の貴重な資料が読めるのも紙ならではかもしれません。
それを手にとって読むことができる幸せ。
細心の注意をもってページをめくります。
時間を忘れて怒られます。。。






【ユニークな花形(装飾)活字】
想像以上に豊富なデザインがあります。
日本独特のものと思われるモチーフもありますね。



 
【フートプレス印刷機の広告】
手フートには数種類のバリエーションがあったようで、他のページにもいくつか掲載がありました。
1日に7,000枚~8,000枚刷れると書いてあります。
これは約3秒に1枚のペースで、1時間に1,000枚といったところでしょうか。
給紙-印刷-排紙を全て人の手で行なう印刷機ですから相当ハイペースに思います。
熟練した職人さんたちにとっては当たり前のことだったのかもしれませんが、インキの補充なども必要ですし、食事や休憩もとるでしょうから、理屈通りにはいかないでしょうね。
もっとも、手フートで印刷できるのは約B5サイズ(美濃判半裁)までなので、主に小ロットの名刺やカード類で活躍したのでしょう。
重さは約57㎏(凡拾五貫目)だそうで、なに活の手フートを持ち上げた時の感じからしてほぼ想像の通りでした。
金額は四拾三圓と書いてあります。企業物価指数と消費者物価指数から推定すると、現在のお金で約3万円~8万円という感じだと思います。
もっと高価なものかと想像していました。



【活字の高低差に関する技術資料】
活字の高さは地方ごとに若干異なっていたそうですが、同じ鋳造所の製品でもばらつきがあったそうです。
この資料は活字の高低差がテーマ。今回一番気になったのはこの資料です。
ウチが電子出版に進出することがあれば、最初のコンテンツにしたいですね。(結構本気)


つづく

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