和紙の三大原料の楮、三椏、雁皮と、コットンの耳付きの手漉き紙が入荷しました。
左上より時計回りで、三椏、楮、雁皮、コットンです。
【コットン】
こちらはコットン(コットンの種子につく繊維)です。
コットンペーパーは、欧米ではレタープレスの定番とも言える存在で、ステーショナリーや紙幣などにも用いられています。
手漉きのため個体差がありますが、0.5~0.6mm程度の厚口です。
しなやかで軟らかいので、厚さを感じさせません。
デザインを選ばない素直さを持ちながら、素材としての存在感はしっかり感じさせてくれる印象です。
【楮 (こうぞ)】
こちらは楮です。
クワ科の低木植物で、毎年収穫されます。
和紙の三大原料の1つで、もっとも多く用いられています。
繊維が太く長くて、丈夫で強い紙です。繊細さと力強さを兼ね備えた印象です。
【三椏 (みつまた)】
こちらは三椏です。
ジンチョウゲ科の植物で、三つ又に枝分かれして成長していくのが名の由来だそうです。
柔軟性と光沢感があり 紙幣や証券としても用いられています。
きめ細やかな紙肌で手触りが優しく、優美な印象です。
【雁皮 (がんぴ)】
こちらは雁皮(がんぴ)です。
三椏と同じジンチョウゲ科の植物ですが、栽培が困難です。
野生のものしか入手できないため、供給量は限られます。
細く短い繊維で、きめ細やかな紙肌と光沢が特長です。
今回入荷したものは、両面ともに布目があり、光沢は控えめです。
素材感を活かしたデザインを引き立ててくれそうな印象です。
楮紙には色のバリエーション(白、赤口、クリーム、ココア)があります。
サイズのバリエーションもあります。
一般的に女性名刺と呼ばれるサイズですが、欧米サイズの代用としても使えそうですね。
以上、今回入荷した耳付き手漉き紙のご紹介でした。
お気に入りの紙は見つかりましたでしょうか。
他にも手漉き紙の在庫がありますので、機会をみてまたご紹介させていただきます。実物をご覧になりたい方は、Prismショップで手にとってお選びいただけます。
ワークショップではご自分で刷っていただくこともできます。(用紙はオプションで選択)
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