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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、バーコ(盛上げ)、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
名刺、招待状、ステーショナリー、年賀状のカスタムプリンティング承ります。 ワークショップや、活版印刷機の時間貸しもしています。

大阪府公安委員会 第62113R030016号 株式会社大同印刷所

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2014年10月19日日曜日

レタープレス修行の旅2014 前編


DAY 1 : 9月30日(火)サンフランシスコ
サンフランシスコに到着。
2週間の滞在でネットをガンガン使いたかったので、現地でプリペイドWi-Fiを調達することに。
Verizonのお店に行き、プリペイドWi-Fi($49.99)を入手。
無事ネットに接続できて一安心です。
10GB/月のプラン($90)を選択してもレンタルよりお得でした。

印刷から製本まで学べるThe San Francisco Center for the Book(SFCB)に来ました。
カリグラフィー、レタープレス、製本などの魅力的なワークショップが年間300回以上も開催されています。

なに活は手製本のワークショップを受講しました。

ギャラリースペースも充実しています。

今日の気になる文字はこれ。ヤレた感じがレンガの壁に似合ってます。


DAY 2 : 10月1日(水)サンフランシスコ

今年は酷い時差ボケに悩まされました。
ベッドメイキングのスタッフのノックで起きたのは10時過ぎ。
今日はホテルの近辺をのんびり散策です。
画材店で製本用品や本などを購入。トイレでも楽しませてくれます。

スーパーで食料とビールを調達。
特にTrader's Joeのサラダとパンがお気に入りで、各地でお世話になりました。
今日の気になる文字はこれ。お目当てのお店が、移転の為まさかの休業中でした。


DAY 3 : 10月2日(木)サンフランシスコ
ケーブルカーに乗ってハイドストリート・ピアを散策後、画材店へ。

バスに乗り換え、Legion of Honor(美術館)に。
企画展はMatisse and the Artist Book。

限定本や特装本の出版を手掛けるTHE ARION PRESSと、活字鋳造を手掛けるM & H TYPEを訪問しました。
つい先日、アメリカの詩人Walt Whitmanの詩集Leaves of Grassを100番目の出版物として刊行しましたが、手組みの活字組版、特注のイギリス製透かし入り紙、紙を湿らせて刷るため手差しのプラテン印刷機を使うなど、限定本に相応しい拘りぶりです。

活字の鋳造はMONOTYPEで行っていますが、本来用いる鑽孔テープに替わり、コンピュータを接続する改造を施した鋳造機もありました。
全て自動鋳植という訳ではなく、用途によって手組みと使い分けているようです。

手前から奥までずらりと並んだ活字棚に圧倒されます。
左の棚は新品活字で、活字鋳造・販売部門のM & H Typeから購入可能。

糸かがりは機械を使うこともあるそうですが、基本的に製本は手作業で行われます。
余談ながら2000年に発行された聖書の限定版でイニシャルの装飾を手掛けたのはカリグラファーのThomas Ingmire氏で、昨年の4月に、なに活の壁文字を見学に来られた方。何だか不思議なご縁を感じます。

見学を終えた後、バスに乗りグレース大聖堂に。
到着したのは礼拝の時間でした。
讃美歌の響くなかステンドグラスを眺めます。

今日の気になる文字はこれ。たまたま通りかかった製本屋さんの店頭にて。


DAY 4 : 10月3日(金)LA

飛行機でLAに移動後、レンタカーを借りました。
7車線もあるハイウェイは気合と根性で乗り切りました。

和紙をはじめ世界のユニークな紙を扱うHiromi Paperでメキシコ産の紙を購入。
拙い英語で産地を尋ねた店員さんが、翌日のPrinters Fairで日本出身の方と判明。
次にレタープレスのスタジオとショップを兼ねたCHURH OF TYPEを訪問しました。

オーナーのKevinはレーザー加工とルーターを駆使してハーフトーンによる写真版とオリジナルの木活字を製作しています。
それに加え、Vandercookと大型のプレス機を駆使して主に大判の作品を手掛けています。

今日の気になる文字はこれ。しっかり車間距離をとりました。


DAY 5 : 10月4日(土)LA

The International Printing Museumで開催されたLA Printers Fairに出店しました。
ワークショップの参加者さんの作品と、イラストレーターさんとコラボした作品も出品しました。

今年のセールスパートナーはSaki。
イギリス訛りのアリゾナ娘?。

会場のあちこちでは印刷と活字鋳造の実演で楽しませてくれます。
こちらのColumbian pressはアメリカ初の鉄製ハンドプレスで、1813年に発明されました。
200年ほど昔のアンティークなプレスをがんがん使うのは素晴らしい。
豪華な意匠が目を惹きますね。

売り物のプレスがどどーん。今年はVandercookの売り物も多かったです。

前日訪問したCHURH OF TYPEのKevinが実演していました。
Hiromi Paperもブースを出店されていて、前日に発見できなかったユニークな紙を購入。

今日の気になる文字はこれ。活字鋳造の実演で使われていた母型です。


DAY 6 : 10月5日(日)LA

Adobe MAXのプレイベントの1つ、Carl Rohrs氏による手書き文字のワークショップに参加しました。
午前中はトラヤヌス帝碑文のスライドレクチャーから始まり、様々の書体の解説がありました。
午後からはローマン体とイタリック体の実習です。
最後に自分の手書き文字をデジタル化する手順を習いました。
B以降は宿題ということで・・・

今日の気になる文字はこれ。壁文字の初挑戦は次の機会に。


DAY 7 : 10月6日(月)アトランタ

飛行機でアトランタに移動。時差が3時間あり、移動は1日がかりでした。

今日の気になる文字はこれ。
Please...書体の選び方でニュアンスも変わりますよね。


後編につづく

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