台車に載せると移動も楽で作業がはかどります。
長年のインキ汚れや油汚れにホコリがこびりついています。
使い古しの歯ブラシ、スチールウール、真鍮ブラシ、ボロ雑巾などで汚れを落としていきます。
ビフォー・アフター
何とか見られるようになりました。
細かい部品は外して掃除すると楽です。
組み立ての手順を記録しながら、外した部品をグループ毎に小箱に分けて管理します。
外した部品を洗い油に浸け置き中です。
刺激臭がありますので、換気に注意してください。もちろん火気厳禁で。
DIYに慣れていない方は、油汚れを落とす家庭用洗剤が安心ですね。
錆を落とした後は、オイルや防錆剤を薄く塗って保護しておきましょう。
厚く堆積した汚れはスクレーパーで落とすと楽ですが、部品を傷付けないように注意が必要です。
下の写真は、用紙を押さえるフリスケットハンガーです。
右のような状態で用紙に触れたくは無いですね。
スチールウールや真鍮ブラシで丁寧に汚れを落とします。
インキディスクやローラーレール、ローラーコロなど少しでも傷付けたくない部品にはスクレーパーやワイヤーブラシは使用しないでください。
チェースも綺麗に磨きます。
頻繁に触れる部品が汚れていると手に付いた汚れが用紙にも付きますので、折角の作品を台無しにしてしまいます。
インキディスク、ローラーレール、ローラーコロも綺麗にします。
酷い汚れのインキディスクは電動工具やヤスリで磨きたくなりますが、インキディスクは手フートの命ですから下手に削るのは禁物です。
スチールウールでやさしく、できるだけ傷を付けないよう錆や汚れを落とすようにします。
ピカピカに磨こうと欲張らずに、そこそこに止めておくのが良いと思います。
頑固な汚れや錆には専用ケミカルの出番です。(長時間の浸け置き厳禁)
オイル差し口は完全に目詰まりしています。
これでは長年オイルをもらっていなかったはずです。
傷を付ける心配の少ない爪楊枝が活躍します。
綺麗になった部品を元に戻していきます。
オイル差し口と可動部には必ずオイルを差してやってください。
スプレー式の潤滑防錆剤やサラサラのオイルは避けます。
印刷できるようになるまでは、インキディスク、インキレール、ローラーコロは防錆剤などで保護しておきます。
インキディスク、ローラーレール、ローラーコロ、版胴、圧胴を綺麗にしておかないと印刷トラブルの原因になります。
上記の箇所は念入りに汚れを確認して清掃しておきましょう。
印刷する際は、インキディスク、ローラーレールとローラーコロに油分は大敵ですので、防錆剤や油分を取るようにしてください。今日のひとこと
「心を込めて整備した手フートは期待を裏切らない」
次回は「インキローラーの調整」です。