私たちは「Windmill」の愛称がとても気に入りましたので、風車と呼ぶことにしました。
ではなぜ、アメリカでは風車(Windmill)と呼ばれているのでしょうか?
それは風車(Windmill)の動く姿を見るとすぐに理解できます。
用紙を掴んでいるグリッパーという部分が、ぐるぐると回転するのです。
初めて見る人は、他の印刷機には見られない予想外の動きに大変驚かれます。その愛称の由来となったのは、このグリッパーの独特なアクションでした。
それではコマ送りで見てみましょう。
これがグリッパーです。
隠れていて見えませんが、反対側のグリッパーでは印刷を終えた用紙を掴んでいます。
グリッパーは、向かって左に回転していきます。
さらに回転して、左のグリッパーは用紙を掴む準備をします。
右のグリッパーは、印刷を終えた用紙を掴んで排紙台に向かいます。
左のグリッパーが次に印刷する用紙を掴みます。
右のグリッパーは、間もなく用紙を排紙台に落とします。
さらに回転して用紙を印刷位置まで運びます(最初の画像の位置)。この時、圧胴が用紙を版(または熱板or抜き型)に押し付けて印刷完了です。
なお、一般的にTプラテンと呼ばれることも有りますが、正確にはモデル名にあたります。
B4サイズのT型と、A3サイズのGT型の2機種をベースに、箔押しのユニットが付いたTP、GTPと、印刷機構を省略して加工機に特化したGTSがあります。なに活の機種は箔押しのユニットが付いたTPですが、ハイデルのオーバーホールをされておられる方によると、台数が少なくて珍しいとのことです。
製造年代によってフロントガードの形(楕円形・長方形)や、印圧レバーのグリップの色(黒・赤)が異なります。
アメリカでは後期仕様のことを指してレッドボールと言うようです。
その他、機械下の工具箱の有無、最高印刷速度の変更などの仕様変更があります。