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オールド活版印刷機でレタープレス、箔押し、エンボス、デボス、バーコ(盛上げ)、小口染めの印刷・加工をしている大阪の活版印刷所【なに活】です。
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 活版印刷ワークショップ in 大阪
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2010年9月21日火曜日

活版ワークショップin大阪 2010/9/18

9/18、活版ワークショップin大阪を開催しましたので、そのご報告を。
今回はオープニングキャンペーンですので、欲張ったメニューにしてみました。

そのメニューとは、
 ・樹脂版の製版体験
 ・白・金・銀を含め10色のインキを自由に調色
 ・25銘柄の特殊紙の刷り比べ
 ・色替え、2色刷り
 ・特殊印刷の体験(レインボー印刷、バーコ印刷)
といった内容で、全てのメニューを体験するには、かなり忙しくなることを覚悟しなければなりません。(じっくり取り組みたい方はテーマを2、3点に絞るのがオススメです)
それでも全メニュー体験してみたいと思うのが人情というものですね。
2色刷りはお一人だけでしたが、みなさんが殆どのメニューを体験されました。
それでは、その内容をご紹介していきます。

【樹脂版の製版体験】
正確には感光性樹脂版と言います。あらかじめ製版フィルム(凸ネガ)を用意しておきました。
自由なデザインが可能なのは、この樹脂版のお陰です。
金属版と比較して、樹脂版=低品質では決してありません。
ベタ刷りに向いた柔らかい版から、シャープな線画を表現できる版など複数の銘柄があり、用紙の種類と印圧の設定次第では、見分けがつかない位の刷りもできます。
ただし、印圧を掛けると線が太りますので、それぞれの特性とコストを見極めて使い分けるのがポイントです。樹脂版と金属版の使い分け方については、後日あらためてお知らせします。

(1)製版フィルムを樹脂版に密着させて露光します。向きを間違えないよう注意します。

(2)非画線部を水で洗い流します。洗い終えると鳴るブザーに驚くのがお約束!














(3)熱風でしっかり乾燥させた後、もう一度露光(後露光)して完成です。

(4)不要な部分を切り取ります。

【印刷体験】
(1)用紙を選びます。当初、2銘柄の予定が25銘柄にまで増えていました。
特殊紙大好きスタッフ恐るべし。


(2)樹脂版を印刷機にセットします。

(3)イメージした色が準備できたら印刷開始です。

ペッタンコ!

気合をいれてペッタンコ!

みなさん印圧を掛けるのを楽しみにされていたそうです。




















ここで1つお願いを。
皆さんが楽しみにされておられる印圧ですが、面積が大きいとほとんど凹みません。
凹まないからといって過剰な印圧を掛けていくと、手フートが傷んでしまいます。
凹みを期待される部分は、ワンポイント程度のデザインをおすすめします。

はいはいはい、お約束の胴刷りですね。
ご心配ご無用。魔法の白い粉をチョイチョイと。




















【特殊印刷】
バーコ印刷に挑戦中

レインボー印刷に挑戦中

【作品完成】
見えにくいですが、バッチリ決まった空押しです。(右下のバレリーナさん) 
 

バーコの粉は4種類!そろそろ時間が無くなってきました。

イメージ通りの色で刷れましたでしょうか。

みなさんの作品が目の前で出来上がるのを見ているだけで楽しいです。

2色刷りも何とか完成。全メニューに加え、空押しも体験されました。

あっという間に予定の時刻になりました。
体験版のメニューということで、作品づくりという点では時間不足でしたね。
また、設営には至らぬ点もあったかと思いますが、ご参加いただいた皆様のお声をもとに、より良いワークショップにしていきたいと思いますので、どうぞご容赦くださいませ。

ご参加いただいた方から手フートレンタルのご希望もいただきましたので、時間貸しの検討もしていきたいと思います。
また、手動式の小型箔押し機もありますので、将来的にはメニューに加えたいと思っています。
今後の「活版ワークショップin大阪」にご期待ください。

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